和歌山鉄道 東和歌山から 日前宮ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和28年5月に和歌山鉄道の東和歌山駅で発行されました、「東和歌山から 日前宮ゆき」の乗車券です。

 

 

 

 

 

 

 

地紋は「WAKAYAMA TETSUDO」青地紋となります。

 

 

「和歌山鉄道」は昭和32年11月1日に「和歌山電気軌道」に合併されて社名が消えますが、4年後の昭和36年11月1日に「和歌山電気軌道」が「南海電気鉄道」に合併されて同社の貴志川線となり、平成18年4月1日に「南海電気鉄道」から「和歌山電鐵」に譲渡され、現在は「和歌山電鐵貴志川線」となっています。

 

発駅の「東和歌山」は昭和43年2月1日に現在の「和歌山」に駅名が改称され、この券が発行された当時の和歌山鉄道東和歌山駅の出札業務は国鉄に委託されていたものと思われますが、券面には国鉄窓口発行を表わす「○天」などの記号の記載は無く、現在のように貴志川線ホームの出改札口が当時から設置されていたのであれば、貴志川線ホームの出札で発売された券なのかも知れません。