秩父鉄道 熊谷駅 窓口端末発行券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

2022年3月12日から秩父鉄道ではPASMO等のICカードの利用が可能となりましたが、現在のところ同社の自動券売機ではICカードのチャージによる乗車券類の購入は出来ず、熊谷駅の窓口にはICカード処理のほか、乗車券類の発行も可能な窓口端末が導入されましたので、試しに端末発行の券を購入してみました。

 

 

◆片道乗車券

 

 

PJR/てつどう赤地紋券となります。

 

金額式の券となりますが、運賃の上部に「秩父線」等の路線名を表わす記載は無く、右下の「熊谷 01」は発行箇所と端末機の番号と考えられます。


図示いたしませんが、裏面は黒色の高保磁力紙で、秩父鉄道ではICカード導入により、羽生、熊谷、ふかや花園の3駅に自動改札機を設置しましたが、現時点ではICカード専用となっており、ICカード専用ならば他の駅のように簡易改札機で用が足りるところ、自動改札機を設置している点から見て、いずれは自動改札機を磁気券にも対応させるものと考えられます。

 

 

 

 

 

 

◆往復乗車券

 

 

 

片道乗車券が2枚発行され、有効期間の表記は「発売当日限り有効」のままとなるため、[往復/2日間有効]のゴム印が押印されます。

 

熊谷駅の窓口端末では、熊谷発以外の駅からの乗車券も発行が可能だそうで、この機能を用いて復路用の片道乗車券を発行して往復乗車券としておりますが、1回の操作で片道乗車券を2枚発行する事は出来ず、往復乗車券をICカードのチャージで支払う場合には、カードリーダーに2回タッチする必要がありました。

 

 

 

 

 

 

◆普通入場券

 

 

駅名の「熊谷」の位置は乗車券と同じですので、券面フォーマットの一部に乗車券と同一のフォーマットを用いているものと推察され、普通入場券では右下に発行箇所の「熊谷」が記載されず、「01」のみの記載となっています。

 

 

 

 

 

券の発行の都度、領収書が自動発行されます。

 

 

普通入場券を発行して戴いた際の領収書ですが、取引内容は「乗車券発売」となり、領収金額に現金の項目がありますので、この端末機では現金のみの決済やICカードのチャージと現金の併用での決済も可能と思われ、発行箇所は「熊谷駅・多機能 1コーナ・01号機」と印字されています。

 

自動券売機発行の領収書ですと印紙税申告納付の文言が印字されますが、この領収書では右下には破線で囲まれた枠が印字されて空欄となっており、税抜き50000円以上の領収書を発行した場合、窓口に収入印紙を用意してその都度貼付しているとは思えず、恐らくは申告納付で税抜き50000円以上の領収書を発行した場合には自動で申告納付の文言が印字されるか、ゴム印等で申告納付の文言を押印するものと思われます。

 

熊谷駅には口座数は減ったものの、まだ硬券乗車券の設備が残っておりますが、既に御花畑駅では普通入場券以外の硬券が廃止され、窓口発売の乗車券は端末で発行されているようで、いずれは熊谷駅でも硬券は普通入場券を残して全廃されるのかも知れません。