予讃線 伊予石城駅 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

予讃線の伊予石城駅です。



駅舎はプレハブ作りの味気ない建物です。





伊予石城駅は簡易委託駅で、駅前の商店?に乗車券の発売が委託されています。


中央の建物が委託発売所となります。





発売所には、窓口が設けられています。


柱には「四国旅客会社乗車券発売所」の看板が掲げられています。





伊予石城駅の常備軟券です。




訪問時、金額式の片道乗車券は卯之町、双岩に対応する210円区間と、八幡浜、下宇和に対応する220円区間の2種類のみで、受託者さんのご厚意により、最上段の控片を付けたままで発売して戴く事が出来ました。上宇和に対応する160円区間の券の設備は無く、管理駅である発行箇所は「八幡浜駅発行」かと思っておりましたが、「宇和島駅発行」となっています。

※今回は、受託者さんのご厚意により最上段の控片付きで発売して戴きましたが、控片は部内処理等のために設けられているもので、本来は旅客に渡す部分ではありませんので、訪問される方は決して無理強いをする事の無いようにお願いいたします。





往復乗車券の設備もありました。




往復乗車券は卯之町と八幡浜の2種類の設備がありました。

券を見て今更ながら気づいたのですが、JR四国の常備軟券の往復乗車券は、発行日付の記入欄が往路片と復路片では長さが大きく異なっており、右側の往路片は日付印の数字の間隔が記入欄とほぼ一致しているのに対し、左側の復路片は記入欄が長く、数字の間隔と合っていません。





伊予石城駅は、列車交換の可能な駅です。


国鉄時代の昭和60年に、高松から当時夜行運転であった宇和島ゆきの急行「うわじま1号」に乗車し、八幡浜から普通列車となって、宇和島始発で八幡浜から急行「うわじま2号」となる、高松ゆきの普通列車と交換するため、伊予石城駅で暫く停車した覚えがあり、当時の伊予石城駅では乗車券の発売は既に簡易委託となっておりましたが、まだ予讃本線の松山~宇和島間は通票閉塞であったため、伊予石城駅には運転取り扱いの職員が配置されており、通票を持った助役氏がホームに立っていた事が思い出されます。


先日になって、伊予石城駅の簡易委託による乗車券の発売が、今月8月限りで終了するのでは?との噂を耳にしました。真偽の程は不明ですが、事実とすれば大変残念な事です。