銚子電鉄 仲ノ町車掌区乗務員発行 車内乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

銚子電鉄の仲ノ町車掌区乗務員発行の車内乗車券で、JR連絡運輸用の券となります。



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JPR/てつどう橙地紋券となります。

JR側の連絡運輸範囲縮小後の券で、券面に記載された最遠の駅名は「千葉」までとなります。同字同音駅となる総武本線の旭には、線名略号の(総)の記載がありませんが、狭い範囲の連絡運輸ですから、全く問題は生じないものと思われます。






こちらは裏面です。


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ご案内の第2項に、「東京山手線内」の記載があります。

先に申しましたように、この券は連絡運輸範囲縮小後の券となりますから、連絡運輸範囲外となった「東京山手線内」の記載は不要なハズですが、恐らく裏面の(ご案内)については改版されず、連絡運輸範囲縮小前の券の版を用いているものと考えられます。




さて、銚子電鉄こと「銚子電子鉄道」は、昨日1日に東日本大震災以降の経営難から、自主再建を断念すると発表しました。


発表によりますと、震災後の風評被害による観光客減少などで11年度の乗客は約48万人と前年度比23%減。13年3月期の経常損失は数千万円規模の見通しで、車両や電機設備の交換資金も不足する状況であり、自主再建は不可能と判断したようです。


同時に、地元の銚子市や県などの自治体に支援を要請し、同市出身の企業家らが設立した財団法人などから資金援助を得たり、運行と線路などの施設管理の主体を分ける「上下分離」を実施して経営刷新を進め、「当面の運行に支障はないが、地域の足として存続できるよう、関係者と協議する」と発表されましたので、すぐに鉄道廃止となる事態は無いものと思われますが、予断を許さない状況になったのは確かで、今後も鉄道存続への途が繋がるように祈るばかりです。