菅野企画設計 本社 の 福田 です^^
家を長持ちさせるため、断熱性能や省エネ性能は声高に叫ばれるものの、基礎の性能については、後回しにされている感が否めません。
コンクリートの強度は、あくまでも、適切に施工されていることが前提に計算された数字です。
場合によっては、所定の強度が出なかったり、ましてや内部の鉄筋が錆びてしまったり、なんてことがあり得ます!
基礎の何を気を付けるべきか…、それは、「打設方法」です。
基礎コンクリートの打設方法は一つではない
基礎コンクリートの打設方法は、2種類あります。
ベースと立上り部分のコンクリートを、
一度で打設する「一体打ち」
と
二度に分けて打設する「二度打ち」
です。
基礎がちゃんとした強度を発揮するには、「一体の鉄筋コンクリート造」とすることが必要です。
となれば、一体打ちで施工するのがベスト。
二度打ちの場合でも、適切な打ち継ぎ処理が行われていれば、問題になりません。
「適切な」 ←ココが大事です。
施工不良の場合、打ち継ぎ部分から雨が染み込み、内部の鉄筋を錆びらせます。
基礎が長持ちしない = 家そのものが長持ちしない
ということです。
一体打ちのデメリット
良いこと尽くしのように思われる「一体打ち」ですが、「二度打ち」で施工する会社も少なくありません。
実は、一体打ちは、施工サイドのデメリットがあるのです。
一体打ちは 型枠を浮かせる 必要があるので、施工にひと手間が必要です。
↑基礎一体打ちの施工状況
また、繰り返し使用できる鋼製型枠はベースの上に据え置いて施工するので、一体打ちには使えません。
そのため、使い回しに向いていない木製型枠を使用する必要があります。
つまるところ、コストがかかるんです!
でも、やっぱり基礎は「一体打ち」がおススメ!
改めて言いますが、「二度打ち」でも、適切に打ち継げば、強度上は、問題ありません。
しかし、打ち継ぎ部分にできる隙間は避けられません。
そのわずかな隙間からシロアリが侵入することもあるのです!
一体打ちは、構造的な問題だけでなく、シロアリ予防対策でもあります。
家の性能・品質・持続性、という観点で考えれば、ベースのコンクリートと立上りのコンクリートは、断然「一体打ち」がベストです。
これらを踏まえて、菅野企画設計では、外周部の基礎は一体打ちとしています。
▷「家づくりを考えている人、必見!シロアリを寄せ付けない3つの対策」
建物を支える縁の下の力持ち「基礎」を長持ちさせるため、改めて施工方法から見直してみてください。
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