愛知県一宮市の設計事務所、菅野企画設計の前嶋です。
日々変化する建築業界!
その変化に乗り遅れないため、様々なセミナーに積極的に出席し、最新の情報を得るように心がけています。
先日は、1泊2日で東京へ行き「中層木造建築の構造設計セミナー」に参加しました。
ここ数年、森林保護やインバウンドを意識して、木材を使った建築への関心が高まっており・・・
『木造建築の構造計算』にも新しい提案が出ています。
講師の話では・・
参加者の大半が『鉄筋コンクリート造』や『鉄骨造』の構造を手がけてきた設計士で、これから『木造』の構造計算を始めてみようとする人たちだったそうです。
伝統的木造建築を設計してきた私のような人は、少数派。
木造建築への関心の高まりがこんなところでも分かります。
木造の構造設計はなかなか難しく、構造の専門家でも苦労します。
材種ごとに強度が異なり、木を使う向きで、計算式が変わることもあります。
接合部金物についても
①金物が木材にめり込んだ場合
②木が割裂した場合
③金物が壊れた場合
と複数の計算結果を比較し検討しなければいけません。しかも、すべての接合部で行います。
講習会で、計算演習を行いました。
計算方法はさほど難しくありませんが、計算量が半端なく・・・。
近くにいた設計士は「これは、やってられないな・・・。」と独り言を(笑)。
中大規模木造建築に関しては「構造計算ソフト」がまだ確立していない状態。
早く、誰かに作ってもらいたいところです。
しばらくは、自分でソフトを組み合わせたり、エクセルを使ってコツコツ計算することになりそうです。
セミナー終了後、個別に講師の方へ質問ができました。
詳しい方に直接相談すれば、早くて的確な答えがいただけます。
今回学んだことは、今後の業務に大いに役に立ちそうです!
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愛知県一宮市の設計事務所です。
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