愛知県一宮市の設計事務所
菅野企画設計の前嶋です。
岡崎市の浄土真宗大谷派 本光寺の本堂、山門を耐震改修しています。
どちらも国の登録有形文化財であり、岡崎市の景観重要建造物でもあります。
このような建物は、できる限り形状を変更しないように改修しなければなりません。
例えば本堂の破風板。
南面の破風板は、元の形が分からないほど劣化していたので、北面の破風板の形状を参考に作ることにしました。
↑北面
北面の破風板には「眉欠き」がありません。
通常は、破風板を繊細に見せるために「眉欠き」を掘り込みます。
↑岐阜県で耐震改修工事を行った本堂の破風板。
というわけで、本光寺本堂の南側には、北面に倣い「眉欠き」なしの破風を取り付けました。
ずっしりと強そうな感じを受けます。
『なるほど。これはこれでいいですねー』
創建当初を想像しながら、監督とうなずきました。
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