今、仕事をあてもなくコロコロ変える人がものすごく増えています。この件について、今朝の「シンプルを極める」が大事なことを示唆しています。以下の部分です。「商品」を「仕事」と言い換えてみてください。

私たちは良く新商品に夢中になりますが、2週間後には戸棚の奥、といった衝動買いをしていないでしょうか?熱が冷めると今度は別の商品が欲しくなる。常に何か快適さを欠いている状態、自分の中に不満があり、満たされない欲求があり、それが常に別のモノを欲する方向に向かっていくのです。

「もっと他に良い仕事があるに違いない、私に合う仕事があるに違いない」という気持ちは、落ち着いて腰を据えるという姿勢を損ないます。すると常に何か快適さを欠いている状態、自分の中に不満があり満たされない欲求がある状態となり、常に別のモノを欲する方向に向かっていく。この状態は何も仕事の件だけの話ではありません。生活そのものが<そのような状態>だから、仕事の件でもそのような状態・姿勢になってしまうと考えることもできます。

<そのような状態>を一言でいうと「本当の自分」や「唯一の正解」を探すライフスタイルです。ずっと何かを探し続けるライフスタイル。これは疲れます。するとどうしても思考が短期的になり、感情が刹那的になり、安心できる場所の確保ができなくなってしまいます。常に居心地の悪いふわふわした不安定な状態です。

令和の今「嫌だったらやめればいい」的論考が大きな勢力になりつつあります。それが良い悪いの問題ではありません。しかしその「嫌だったらやめればいい」的思考やライフスタイルが、本人が気付かぬところで自分の首を絞めることもあるということは知っておいた方が良いでしょう。