いよいよ細井先生登場です。お若い方ですよ、35歳とかだと思います。渋幕から千葉大医学部、学力優秀です。美容外科医療に携わりつつ、医学部受験専門の塾経営を始め、色々やっておいでです。令和の虎にも出演されていますね。今回はそんな細井先生の意見を紹介します。テーマは「医学部に落ちる家庭の特徴」です。いきなり結論を列挙します。

① お金持ち
② 母親の学力が低い
③ 家庭の意向が強すぎる

今日は②を取り上げます。以下、細井先生のインタビューをそのまま文字に起こします。

ふたつ目は「お母さんの学力が低い」。お母様がちゃんと子育て理論だったりとか、受験知識に精通していれば別に全然関係ないんですけど、お母さんがお嬢様だったりとかで女子大へそのまま入ってしまったみたいなタイプだと、結構失敗しますね。受験はほぼ8割くらいはお母さんマター(担当)、何故かというと、お父さんはお金を稼ぐという大義があるので、そこまで関わらない。なので子どもはお母さんと接する時間が長いので、お子様の性質とか語彙力とか思考力あと反応レスポンスの力ってお母さんから後天的に受け継がれることが多い。お母様も受験を経ていないし、そういう指導した経験もないし、しかしこれってちゃんと後から知識を身につけられるものなんですよ。本もいっぱいあるし、子育てのYouTubeとかもたくさんあるので、接し方とか、そこをしっかり勉強してもらわないと、実は子どもって、親との何気ない会話の中から、機転とか機知みたいなものを吸収しているんですよ、そこでお母さんの反応が乏しかったりとか、使っている言葉が稚拙だったりとか、論理立っていないとなると、それがそのまま子どもとの会話に反映されてしまうので、「お母様の学歴が低いから悪い」じゃなくて、子育てにおいては、自分の学歴が低いことを隠して挙げなきゃいけないってことなんです。要は後から知識をカバーして子どもには入れてあげたい大学のレベルの会話とか機転がきくように仕向けて日々会話して欲しいと思いますね。


いかがでしょうか。わかりやすいと思います。歯に絹着せずはっきり喋りますからね、要点が伝わりやすいんです。これは臨床医、美容外科など外科系領域の先生に必要なスキルです。ダラダラまわりくどく話し要点が伝わりにくいでは困るのです。「母親の学力が低い」という表現の仕方はどストレートではありますが、まず注意を引きつけ、「何故ならば」以降の解説をしっかり聞こうという気持ちにさせる効果があります。患者や家族への説明で、この方法はしばしば採用されます。もちろん私も使っていますよ。

学力学歴が低いことがダメとか悪いという話ではなく、子どもが行こうと思っている大学(もちろん中学や高校も含め)のレベルの会話ができないことがよろしくないという話です。語彙力、思考力、反応する力、、、そういった「学力を下支えする力」を母親が持っていないと、ただ机の上だけの勉強だけでは難関中学高校大学や医学部は難しいという話です。なので「勉強してください」と言っているのです。ここは私も細井先生と全く同じ意見です。ドラゴン細井みたいに「机をバーン!」はやりませんが。

お気づきでしょうか。細井先生もまた、「会話をして欲しい」と言っています。勉強させろとは一言も言っていません。こういうところに気づいて欲しいのです。子どもの志望校に応じたレベルの会話をしてあげてくださいと言っている。但し最も大事なのは話を聞くことに変わりはなく、「話を聞く」姿勢に受験レベルもへったくれもありません。「あなたの話を聞きたい、聞かせて欲しい」という気持ちを子どもに伝え、まずは「話を聞く」を徹底してください。話はそれからですよ。