あなたの成功と幸福は、自制心と意志力に大きく左右される。この2つの資質は、自分がすると言ったことをやり遂げ、状況が不利な時でも目標に向かって邁進する上で、決定的な要因となる。自制心と意志力があれば、人生で大きなことを成し遂げることができる。しかし、たとえこの2つの資質を持ち合わせていなくても、心配する必要はない。自制心と意志力は訓練次第で身につけることができるからだ。もし自制心と意志力が足りないと感じるなら、達成可能な小さい目標を設定することから始めればいい。

目標を達成したら、どんな恩恵が得られるかをイメージするのも効果的だ。例えば、毎朝6時に散歩に行きたいのだが、なかなか起きられないなら、その習慣を身につけるとどんなに気分が良くなり、健康になれるかを想像するといい。そしてベッドから飛び起き、服を着替えて外に出よう。自制心と意志力を身につけて初めて本書の提案は効果を発揮するということを肝に銘じてほしい。

自分がすると言ったことをやり遂げないなら、ネガティブな結果をもたらす。目標を達成できず、そのために自信を失い、自尊心が低くなるからだ。こういう事態を避けるためには、自制心と意志力を身につけて物事をしっかりやり遂げる必要がある。



いかがでしょうか。マークレクラウ「習慣を変えれば人生が変わる」2日目です。子育てキーワードのひとつ、自制心の話です。青文字にした部分が大事です。自制心と意志力を身につけて初めて本書の提案は効果を発揮するという部分。全ての土台は自制心と意志力なのです。私は次のように考えてきました。自制心や意志力は好ましい習慣を身につける過程で育まれるものだと。誰もが最初から自制心がフルに備わっているわけではありません。必ず「育む」則ち「トレーニングする」期間が必要です。そのトレーニングには色々ありますが、中でも有効なのが「好ましい習慣を身につける過程」ではないかと思うのです。私が幼少の息子たちに逆立ちをやらせたのは、齋藤孝先生のいう「上達の普遍的論理」を身につけるためだけではありません。「すぐやる」「とにかくやる」習慣を身につけさせたかったのです。テーマは何でもいい。何でもいいから、つべこべ言わず「すぐやる」習慣が人生においてものすごく大事と知っていたので、まずはとっつきやすいツールでそれを身につけて貰おうと思った。それが逆立ちだったのです。もちろん、けん玉でもピアノでもツールは何でもいいから、とにかく毎日、四の五の言わずに「すぐやる」習慣を身につけて欲しかったのです。たった10分15分の練習でも毎日、1年5年10年と続けるには自制心が必要です。そして自制心は自分の決めたことを1日も欠かさず続けることで育まれるものと信じていました。それは夫の金言が根拠です。この言葉は夫の人格そのものだと思うのです。

努力するのは自分への信用の問題なんや。

目の前で毎日、この金言通りの生活をしている夫がいたからこそ、自分が「やる」と決めたことを続け、やり遂げるために、自分を監視し自制し、継続を重ねることで自制心が育まれ、同時に自分への信頼感(自信)が育まれていくに違いないと信じることができたのです。