ドッジボール大会は子供のためではなく、リーダーシップスキルを磨く場? | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

先日、もう何回目になるのかわかりませんが、巣鴨アドバンススクール恒例のドッジボール大会が開催されました。参加人数も50名近く。非常に盛り上がりましたね。

 

うちには幼児クラスアシスタントで高校生のけん先生という若手がおりまして。彼にドッジボールの責任者をやってもらおう、ということになりました。

 

ドッジボール大会、主催する側は結構大変でして。そう単純なものでもないんですね。場所決めてみんな集まって、終了というものではありません。

 

やはり一番苦労するのは、日程の調整と場所の確保。これがアメリカですから、一筋縄ではいきません。色々な施設に電話しても、職員によっては言う事も違いますし、時間も欲しい時間帯がなかなか確保できない、となります。そして、日時と場所が決まってからは、生徒たちのリクルート。宣伝、勧誘ですね。これまた生徒たちから色々と文句言われるんですよ。行きたくなーい!とか。そんなことはいちいち言わなくていい!って思います。また最後の最後に当日の運営。これが想像以上に大変で。皆が思い思いに動きますからね。「集まって!」と叫んだところで誰一人聞きやしない!笑

 

 

そんなわけで、これはけん先生にとってもいい機会なのでは、と思いまして責任者に抜擢。こちらの想定以上に淡々と実務をこなして行くんですね。うーん、自分が高校生の時こんな事できていたのかな、と思うのですが。さすがに当日は、けん先生と言えども、手間取っていましたが、それでも立派に責任を全うしました。あっぱれですよ。後生畏る可しですね。

 

 

よくリーダーシップ経験は大学の願書などで有利などと聞きますが、私はそれは当然だと思うんですね。だってどんな場面でもリーダーを経験したことがある人と、そうでない人は見ている景色が違うからです。

 

印象的だったのが、ドッジボール大会が始まろうとしていたとき、けん先生は皆に集まるように声をかけるんですね。でもなかなか集まらない。そんな生徒たちを見てけん先生が一言。「僕もああやって勝手に遊んでた一人でした」と。もうこの発言が聞けただけで、このドッジボール大会を彼に任せた甲斐があったな、と思いましたね。

 

こうやってリーダーシップ経験を持つと、リーダーが何を考えて、どうしたいのかが分かるのです。例えリーダーでなくともリーダーのサポートがしやすいんですよね。そんなリーダーシップ経験があるメンバーの集団と、そうでない集団があれば。前者の方がパフォーマンスは高いに決まっているわけです。

 

そんなわけで、うちの職員会議とかもMCは持ち回り制にしたり、夏祭りなどのイベントも色々と責任者を割り振るんですよね。そうやって多くの人をまとめて行く、引っ張って行くリーダーって大変だな、と思えるだけでも、見える景色が変わってきます。

 

だから、巣鴨アドバンススクールでは若手にどんどんリーダー経験を積ませてしまうわけです。もちろんそうすることによって、私自身は苦労をしなくて良い、という副産物も(笑)

 

とまぁ、偉そうに言っていますが、ブロガーのちきりんさんと言う方が言っていたことを実践しているだけなんですけどね。

 

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110927

 

こちらのブログ、本当に生産性が高い。全ての中高生に目を通してほしいブログですね。

 

そんなわけで、けん先生もお疲れ様でした。ドッジボール大会大成功で終わって何よりです。