日系墓地の清掃:日本人としてのルーツ | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

先日、日系墓地の清掃に行きました。お誘いを受けた時は、最初は息子と一緒にどこに行こうと思っていたので、ちょうどいいや、程度の軽い気持ちでいました。

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多くの日系人のお墓がありました。強制収容所に入れられてなくなった方々、スペイン風邪にかかって亡くなった赤ちゃんのお墓も。スペイン風邪にはもう負けない人間の進化を感じるとともに、色々と感慨深かったです。

人は長く生きても100歳程度でしょうか。平均寿命が80歳程度。40過ぎたら折り返し地点となるわけです。お墓に手を合わせつつ、自分がいつそっちの人間になってもおかしくないのだな、と思いました。平均寿命まで生きられたら万歳ですが、人間いつ死ぬかなんて本当に分かりません。健康と無事故を心に決めて日々を過ごしていますが、それでもわかりません。だからこそ日々後悔しないように精一杯生きていくことが大事になります。

なくなった方々の名前を確認しつつ、苔をこすり落とす作業を2時間程度でしょうか、続けまして、結構綺麗になりました。日系の方々から昼食の差し入れもあり、最近できたというおやつパンの菓子パンも。

最近、地元ではおやつパンという日系のパン屋さんもできました。とても美味しいので、是非おためしください。最近は、日本のラーメン屋さん(マルキン輝月)もできてきていますね。

こうやって様々な日本食にありつけるのも、日系の方々が命をはって日系コミュニティを構築してくれたからなのだな、と思った次第です。

軽い気持ちで参加した墓地清掃でしたが、自分の先祖のお墓詣りにいくことが少ないので、非常に貴重な経験となりました。是非、生徒たちにも参加してもらいたいな、と思います。日系墓地の清掃で日系の歴史を知るなんて、なんだか素敵なプランではないでしょうか。ダウンタウンには日系資料館もございますので、両方行くのもいいかもしれません。

そんなわけで、心清らかになる墓地清掃でした。