私が小学校高学年で、まだアメリカにいたころ
もう20年以上前の話になりますが
日本にいた父方の祖父が亡くなりました。
予定を全てキャンセルして
急遽、家族で帰国することに。
祖父は典型的な昔の日本男児で
多くを語らない人でした。
でも、小学校の清掃員として余生を過ごした祖父は
小学生の私にとっては素敵なおじいちゃんでしたし
お祭りに連れて行ってくれたり
祖父宅から近い西武ライオンズの試合に連れて行ってくれたり
本当に大事にされてました。
そんな祖父の急な死
私も小学校高学年でしたから
人の死というものがどういうものか、なんとなく理解はしていました。
ただ、祖父の死より印象的だったのは
当時、帰国するときに
いつもなら普通に冗談を言う父が、ずっと静かだったことでした。
今はふざけたらいけないな、
父の邪魔をしたらいけないな、と
子供ながらに、どう行動するべきかを考えながらの日本滞在でした。
そんな小学生だった私も
気づけば、当時の父とあまり変わらない年齢になりつつあります。
祖父がいなければ、父はこの世に存在していない訳で
私も父なしでは存在していない訳で。
そう考えると、今、自分がこうやって生きていけてるのは
祖父のおかげであり父が一所懸命生きてきてくれたおかげなんだな、と思い至る訳です。
今の世の中
親子間でも色々な事件が多発しています。
うまくいっていない親子も少なくないと思います。
ただ、自分がこの世に生を受けた、というだけで
それがどんな親でも
感謝なんですよね。
塾の子たちにも
親に感謝する子、親を大事にする子であってほしい、と思う今日このごろです。