英検一級合格したら充実感?:人が本当に欲しているもの | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

先日、生徒たちと会話をしていて

私が英検一級を持っているという話が浮上。

(前にも同じようなネタありです 参考:心の充実度


生徒A「先生、一級持ってるんですよね!スゴイですね!」

私「え?そ、そうかな。」(何故か動揺する私)

生徒B「一級ですか、すごい!」

私「スゴイ、スゴイ言われると、本当にすごい気がしてきたよ」

でもね、英検一級取った時、正直何も嬉しさは無かったんだよね。」

生徒A「えぇ、どうしてですか?」

私「うーん、アメリカの大学院卒業した後に、英検を何となく受けて、何となく合格しただけだからね。むしろ、落ちたら恥ずかしいなってくらいの気持ちだったからね。」

生徒B「先生、嫌みにしか聞こえません!」

私「まぁねぇ、人によっては嫌みにしか聞こえないんだろうけれど。

でもね、富士山の頂上にヘリコプターで行ってみる景色と

頑張って登山して見る景色と

同じ景色に見えると思う?」

生徒B「はい、同じ景色です!」

私「う、うん、そりゃ、同じ景色だよ。確かに。(  ゚ ▽ ゚ ;)

生徒B「でも、感じ方は違うと思います!(・ω・)/」

私「そう、先生が言いたかったのは、そういうことなんだよ。

って大人をからかうのはやめなさい!Σ\( ̄ー ̄;)」


生徒AB「ふふふ」

私「先生にとっては、大学院卒業のほうばかり意識して勉強していたから、英検合格はおまけみたいなものだったんだ。だから合格しても何も嬉しくないし、むしろ虚しいだけだったかな。」


というわけで、英検一級、持っていると生徒たちから羨ましがられますけど

でも、努力して努力して獲得した物と

何となく受けて何となく獲得した物とでは

その本人の感じ方が違います。

もちろん、私も大学院卒業のために、努力努力の日々でしたが。。。



ついでで受けた英検一級、合格しても何も嬉しくありませんでした。

でも、日本のどこかで、何度も何度も挑戦して、悔しい思いをたくさんして

やっと合格した人もいたと思います。

その人は、体の中から感じる充実感でいっぱいだったことでしょう。



今の時代、いかに楽をして、いかに最短距離で

英検取得だったり、合格だったり、そういうことが重視されがちですが

でも、結果までのプロセスの中にこそ

本当に人が欲している「充実感」が存在するのだと思います。