子どもを見る目:時間軸をもって接する | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

新学期も始まって塾は2週目に入り

現地校は3週目に入りました。

子どもたちも現地校の生活に慣れ始める頃ではないでしょうか。


そして、私もやっと慣れ始めました(;^_^A

どれだけ一週目が怒濤でも

過去の経験から

これが徐々に落ち着いてくるのだ、と分かっています。

なので、私は全く動じませんし(うそです、少し動揺していました 笑)

どれだけ今という現状が大変でも

時間軸を使って

今後を見通すことができれば

これから少しずつ落ち着いてくる

そう思うことができ

気が楽になるものです。


お母さんたちも

子どもの夏休みが終わる時期が分かっているから

長い夏休みを耐えられる訳ですし

もし、夏休みが終わる時期が分からなければ

相当不安になるのではないでしょうか。

この生活はいつまで続くのか、と。


そういう意味で

過去の経験から

今後起こるであろうことが予想できる、というのは

人を安心させる要素にもなるわけです。

また時間軸をもって現状を把握することで

より大きな視点にたてる訳です。


しかし、渡米したばかりの子どもというのは

今までの経験が無い分、今後起こることが予想できません。

(日本人補修校では小中高と校舎も同じですから

そこまで変化はないかと思いますが。)

彼らには

経験がない分

時間軸で物事を判断するということが

難しくなります。


そうなると

それはまるで、夏休みがいつ終わるのか分からなくて不安になるお母さん状態で

子どもたちもとても不安になります。

これから自分の生活はどうなっていくのだろう、と。

私はいつまで、子どもたちと四六時中格闘しなければいけないのか、と(笑)

考えるだけでぞっとしてしまうのではないでしょうか。


それとは次元が違いますが(笑)

渡米したばかりの子どもたちは不安で不安で仕方がない状況です。

そんな時に

「大丈夫、あと3ヶ月くらいでなんとなく人が言っている事が聞き取れるようになるよ。」

「大丈夫、あと1年もしたら、普通に友達と会話して、先生の言っている事も分かるようになるよ。」

など、これからこれだけ努力すれば

ここまでできるようになるよ、と

ある程度、大人の経験から予想できることを伝えて上げることが大事になります。

そうすると、子どもたちも

なんとなく将来の自分が見えて

今がどれだけ大変でも

安心して、日々努力できるのではないでしょうか。


時間軸をもって、子どもと接する

そういう対応が必要とされています。