押し付けではなく、納得させること | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

私は

先輩にこういわれ続けました。

教育は押し付けではできない、納得させることじゃ

と。


今日も夏期講習の授業で

作文の授業を受けた生徒がいまして

私は彼にこう質問しました。


どうして学校は生徒に作文を書かせるのだと思う?と。


宿題を少なめにしてほしいという他の生徒にもこう質問しました。

どうして先生は宿題を多く出そうとするのだろう?と。


質問をすると生徒たちは考えます。

考えると、自分の中の足りないピースを見つけることができるのです。


そしてその瞬間にそのピースを渡してあげる。

そうすれば、生徒たちは納得します。

納得すれば、行動に反映されます。



作文を書かせる理由

それはひとつのコミュニケーションツールを手に入れるためです。

書けば書くほど、文章で物事を伝えられる人になれる。

そうすれば、より多くの人に、よりわかりやすい形で、物事を伝えられるようになる。

フェイスブックでも、文章が上手な人もいれば下手な人もいる。

自分はどっちになりたいのか。

そのための作文の練習。


先生が宿題を多くだそうとする理由

生徒自身の学力向上のため

たくさん力をつけて、自由になるため。

土俵の上で力のある横綱は自由。

それと比べると、力のない十両は不自由。

力をつけるということは自由になる、ということ。

自由になるために、自分を不自由な環境においつめる。

それが宿題を出してもらう、ということ。

つまり、先生は生徒たちに自由になってもらいたいから

多く宿題をだそうとするのです。



教育は押し付けではありません。

押し付けでは、一時的に矯正できたとしても

すぐに元に戻ってしまうでしょう。

彼らを心の底から納得させて始めて

彼らの行動につながっていくのです。