ここ最近は
円高も続いており
うちも含め日系企業さんたちは
おそらく涙ながらの日々をお過ごしだと思います。
先日
生徒たちとの会話で
Kinokuniya さんで
購入した本の値段の高さの話になりました。
こっちで買う日本の本は高い!と。
では、本当に高いのかどうか。
今日はそのことについて書いていきたいと思います。
私の手元にあった文庫本の値段は
日本円で 571円+税
と表示されており
アメリカドルでは
10.55ドルとなっていました。
つまり
「571円 → 10.55ドル」
これを見せると生徒は
「 5 ドルも上乗せしていて
買う気にならないので
本は日本から送ってもらっています」と。
おそらくアメリカにいる多くの皆さんも
同じように考えているのかもしれません。
Kinokuniya は高い!と。
私は生徒にこう伝えました。
「実は、日本とアメリカの値段の本当の違いは
5ドル ではなく、 170円 なんだ」と。
驚く生徒を尻目に、私は説明を始めました。
では、ここにもその説明を書きましょう。
まず日本では税抜きの値段表示が義務付けられているため
税込みの値段は
571円+税 → 600円 となります。
これで
「600円 → 10.55ドル」 となりました。
まだ高い印象ですよね?
そして、 10.55ドルと表示されているものは
会員カードを持っていると
10% 割引されるため
9.50ドル となります。
「600円 → 9.50ドル」
ずいぶん上乗せ額は抑えられているけれど
でもまだちょっと高いですかね。
しかし、これを現在の為替レート(1ドル81円)で
日本円に計算すると
9.50ドル は 770円 になるのです。
つまり
「571円+税 → 10.55ドル」
だったものが
「600円 → 770円」
と最終的にはなるわけです。
日本で買うと
600円で
アメリカで買うと
実質上は770円となるわけですから
どうでしょう。
ずいぶんと割安な気がしませんか。
つまり上乗せ金額は
5ドル ではなく
170円 なのです。
もちろん日本から大量に20冊くらい送ってもらい
送料が 3400円 (170円×20冊)以下に抑えられれば
そちらのほうが「得」かもしれません。
ただ、日本で誰かが本を箱につめて
郵便局に行って
などと考えると
Kinokuniya さんで本を購入したほうが
本当はずいぶんと得なのです。
そんなわけで、皆さん
Kinokuniya さんは実際のところ
全く高くなく
おそらく
泣きながらの日々を送っていることだと思います。
同じ日系企業としてその辛さ
痛いほど分かります。
ではではm(u_u)m