犯人がいなくなれば解決するのか | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

3歳の女の子が遺体で見つかる

広島で小6自殺未遂

殺害未遂で逮捕:父を木刀で殴る

これらは、3月6日と7日に読売オンラインに掲載された事件です。

数多くある記事の中の3つだけを掲載しましたが

他にも数多くありました。


私はこんな事件があるたびに

ニュースの掲示板が

「犯人を極刑に」というコメントを見て

とても悲しい思いになります。


もちろん、犯人を許せるはずはありません。

どんなことであろうと、殺人が正当化されてはいけないのですから。

しかし、犯人を極刑にすれば解決するのか

そうではないでしょう。


2年以上前に

私はこのブログで

東野圭吾さんの社会派の本

「さまよう刃」を紹介しました。


さまよう刃 (角川文庫)/東野 圭吾

¥740
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以下が本からの引用です。


「だが自分もそうだった・・・。

自分たちの生活さえ保障されていれば、

他人のことはどうでも良かった。

少年犯罪について真剣に考えたことがあるか、

問題解決のために何かをなしたかと問われれば、何も答えられない。

自分だってこの世の中を作った共犯者なのだ・・・。

そして共犯者たちは、等しくその報いを受ける可能性が存在する。

今回選ばれたのが自分だった、と思うしかない。」



かわいそうな事件

これで終わらせてはいけません。

私たち一人ひとりが

こんな世の中をつくった共犯者なのです。

自分の今いる立場で何ができるのか

それを自分に問いながら生きていかなければいけないのです。


そういう意味で

巣鴨アドバンススクールは

とにかく生徒を大事にしいこうとしています。

大事にされないかぎり、人を大事にすることなどできません。

人を大事にする

簡単なようで難しいことですが

常に挑戦し続けていきたいと思います。