たまにではありますが
私は中学校の友人と連絡を取り合っています。
決して昔の友達は大事だ、とか
人と人とのつながりこそが幸せなのだ
という高尚な思いでつながっているのではなく
ただ単に同窓会の幹事をしており
否が応にも皆に連絡を取らなければいけない立場だからなのです(笑)
最初は面倒だったのですが
社会人も長くなってくると学生時代の友人の大切さが身にしみるようになってきました。
また高校や大学の友人となると
同じようなホワイトカラーの生活をしている者が多い中
中学校の友人の多くがブルーカラーの仕事をしています。
彼らの大半が
専門卒や高卒、中には中卒です。
昨年同窓会をした時に
中卒で大工職人になった友人と話をする機会がありました。
人を育てることの難しさ、というトピックで盛り上がった唯一の友人であり
また、彼は既に2児の父親でした。
子どもの写真を見る目は、まさにお父さんのもの。
「冬なんか身体が凍るくらい寒い中で仕事だから
楽ではないし、しょっちゅう怪我するんだけどさ
こいつらのためって思うと頑張れるんだよね」
とちょっと恥ずかしそうに述べる彼のやさしくも強い姿は忘れられません。
私はそんな彼の姿を思い出しながら
大学時代の友人たちが
お給料の額や会社の規模とかで
自慢しあったり、愚痴を言い合っている姿を見ていると
学歴って何なんだろうなって思います。
もちろん、生徒達には大学を卒業してもらいたいですし
やるからには彼らの限界を越えるようなところに挑戦していってもらいたい。
ただ、彼らには自分達の利益のためだけに
その学歴を追求してほしくありません。
あくまでも、学歴を追求できるのは社会のおかげという感謝の気持ちをもち
社会に貢献できる人材になってもらいたいと強く願っています。