低学年時に渡米は本当に有利なのか | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

よく小学校低学年時や幼児の時に渡米をすると

英語習得に関して有利だと言われています。

実際にぺらぺらしゃべりだすのはより幼いお子さんでしょう。

そういう意味では、渡米は幼い方が有利かもしれません。


しかし、英語習得が進めば進むほど、日本語力が反比例して落ちていくのも幼い子なのです。

ある程度日本語が確立してからの渡米、つまり小学校5年生以上での渡米であれば

英語を吸収するのはゆっくりかもしれませんが

日本語レベルは落ちにくいものです。


そういう意味では、私は小学校高学年や中学生以降で渡米したほうが

日本語力が極度に落ちるというリスクを負うことなく

英語学習に励めるので

有利なのではないかな、と思います。



また、今までにさまざまなお子さんを指導してきましたが

保護者の方々が思っている以上に

子どもの日本語力は落ちやすく上がりにくいものです。


一つのバロメーターとして使えるのは

読書量です。


日ごろから日本語の本を読んでいるお子さんは

極端な日本語力低下の心配はないと思いますが

読書ができていない、または読書といえば英語の本のみ

というお子さんは、要注意です。


私たち大人が思っている以上に

子どもの日本語力は日々スピードを増しながら下降していっているのです。



国語の読解力と言っても、日本語を読むのに慣れるのが第一歩です。

また、想像力も読書によって養われます。

人の痛みや喜びが想像できる子どもは、コミュニケーション能力にも長けています。


1に読書、2に読書です。

巣鴨アドバンススクールでも日々図書スペースを拡大しています。

また、読書推進運動としてポイントカードも導入していく予定です。

一人でも多くの子どもが、一冊でも多くの本に出合えるよう

巣鴨アドバンススクールは取り組み続けます。