世の中の悲惨な事件について:人同士のつながりの必要性 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

インターネット解約をきっかけに一家殺傷事件

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インターネットを解約された

15年間引きこもっていた男性が怒りを爆発させて家族を殺す。

父親、そしてそのまだ一歳のお孫さんが犠牲となりました。




このような事件には、いろいろな要因があるのだと思いますが

大きな要因の一つに「孤独」があるのだと思います。


家族と一緒にいるいない、という物理的なことではなく

精神的に周りに支えられているかどうか。


たまの電話で「元気?」と心配してくれる人がいるかどうか。

近所のおばちゃんに「あんたまだ親のすねかじってるの」と注意されるほどの信頼関係があるかどうか。

そんな多くの人に支えられている「孤独」でない人が

このような事件を起こすとは思えません。



今の日本は物質的に豊かになり

日々のご飯に困るということもほとんどなくなりました。

しかし、人間同士のつながりのない世界というのは

物質的にいかに豊かになったとしても

さびしく、むなしく、「孤独」そのものです。


また、インターネットという昨今最も発展した世界では

「孤独」が促進されます。

ネットの世界では匿名性が高く

どうしても発言に責任感が生まれません。

責任感がない、ということは、

チャットをしている相手や

ゲームをしている相手が

どんな状況であろうが、それを非難することも無視することも簡単です。

つまり、「孤独」が生まれやすい空間なのです。



そういう意味で、インターネットなどの利用について家族で話し合うことはもちろん

人と人とのつながりを大事にする社会を

一人一人が積極的に構築することが求められています。