今日 2月3日は多くの私立中学校で合格発表が行われました。
合格をして、家族全員で喜んだところもあれば
不合格となり、肩を落としている子どもたちもいることだと思います。
思い出すのが
私がアメリカのCommunity College(日本でいう短期大学でしょうか・・・)在籍中に
4大に編入申請をし、合否の通知が届いた日です。
私は心のそこから、その4大に行きたかったのですが
相当な難関だということも心していました。
そんな期待と不安でいっぱいになりつつも
今日こそは
と思いながら寮のメールボックスを開け
一通の封筒を目にしました。
これだ、と思ってみてみると
想像していたのと違い、やけに封筒が薄く
私は小さくなっていく期待と巨大化した不安で封をその場で開けました。
目にしたのは
「Unfortunately (残念ですが)・・・」
の文章でした。
私の目の前が真っ暗になったのを覚えています。
え?俺落ちたの・・・俺おちたんだ・・・
という現状を飲み込めない放心状態の中
寮の部屋にまで戻り
一人で閉じこもっていました。
まったくもって現実を受け入れずにいたのだと思います。
そして、編入申請の推薦状も書いてもらった
高校時代にお世話になった先生に報告しないと、と思い
電話の受話器を取りました。
何度も途中まで番号を押しては受話器を下ろしました。
意を決して電話をかけ
その先生の声が聞こえた瞬間
今までにこらえていたものがあふれ出るかのように
涙がでてきました。
まったく言葉になりませんでした。
「コウイチなの?駄目だったの?」
私はなんとか「はい」とだけ答えると
先生は「そっか・・・いいよ、悔しいなら思いっきり泣いて良いよ」と。
何枚のティッシュを使ったことでしょうか(笑)
私は思いっきり泣きました。
泣いて泣いて泣いて
でも、それですっきりしたのを覚えています。
先生は、自分を受け入れてくれました。
中途半端な励ましよりも
自分の気持ちを受け止めてくれた、その心が当時の私の前進の原動力でした。
自分の悔しさを分かってくれる人がいる。
それだけで人は前に進めるのだと思います。
合格した子、不合格だった子
今日はいろいろなドラマがあったことでしょう。
そんな彼らの喜びや悔しさを、共有できる教育者でありたいな、と思う今日この頃です。