力が無ければつければ良い | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

巣鴨アドバンススクールでは

先生一人に対して生徒は数名のため

生徒一人一人が別々のことを進めることが可能です。

学年も違えば、やることも違う。

もちろん、学年もやることも同じであれば

同時に進めることができるのですが

個々の日本語力、英語力が違えば

目的も違うために

日本の塾のように

集団のクラスでいっせいに進めるということが適していません。


そこで、小学1年生の隣で

小学4年生が勉強を進めているような光景が巣鴨では多々あります。


これは少し前の話になりますが

小学1年生Aちゃんの問題を見て、うらやましがる小学4年生のBちゃんがいました。

「いいなぁAちゃんは簡単な問題で」とBちゃん。

でも、Bちゃんの問題も、Bちゃんにとっては難しいかもしれないけど、先生にとっては難しくないよ」と私。

「そりゃあそうだよ。だって先生だもん」

なるほど、そうすると、Bちゃんにとっては難しい問題も先生にとっては簡単な問題になる。

Aちゃんにとっては難しい問題もBちゃんにとっては簡単な問題になる。

つまり、問題が難しいか簡単かは、その人によるってことだね。

「うん、そういうこと」

そうしたら、Bちゃんが力をつければ、その問題も難しくなくなるってことだ。

「まぁ、うん」

そうしたら、今逃げずに頑張って問題を解けば、力がついてその問題も難しくなくなるね。

「うん」

よし、そうしたら、いっぱい力をつけるために、宿題もいっぱいだしちゃおう!

「えぇぇぇ、それは嫌!」 笑




これは人生にも通じることだと思いますが

人が乗り越えるべき課題というのは

問題が本当の問題なのではなく

問題を乗り越えられない力不足な自分が問題なのです。


逆を言えば

力さえつけてしまえば、どんな問題もクリアできる、ということでもあります。

その力とは、時には知識であり、知恵であり、体力であり

何よりも、自分は負けないぞ、という強い気持ちではないでしょうか。


そんな人生の1つの方程式を学んでもらえればと思いながら

宿題を増やそうという思惑が敗れた攻防戦でした(笑)