知恵を育てる:子どもの世界への不要な介入 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

とあるお家にお邪魔したとき

5歳児の子ども達がおもちゃを貸してくれるくれないで喧嘩をし始めました。

そのお母さん達はあわてた様子で、子ども達の間に介入し

仲良くするように伝えるも、効果がなく

子ども達は泣き続けていました。

その場にいた先輩はそのお母さん達に

「放っておきなさい」

とだけ言いました。


そして、放っておくこと15分。

喧嘩をして泣き叫んでいた子ども達は

いつのまにか仲良く遊んでいました。


先輩いわく

「大人が子どもの世界に変に介入するから、子ども達の知恵が育たなくなる。

放っておけば良い。喧嘩をして、それを自分達だけで考え、乗り越える時に知恵が育つ」



私達大人は、ついつい子ども達を管理しようとしてしまいます。

まるで言うことを聞かせることが教育の目的であるかのように。

実際に私も常日頃、言うことを聞かせよう聞かせようとしてあせることが多々あります。


しかし、教育の本当の目的は子ども達の幸せです。

幸せとは、「自分を大事にし、他人を大事にする人生」のことではないかと思います。

そのためにも日ごろ、他人とうまくやっていく知恵が必要になるのです。

その知恵の育成のためにも、私達大人は子ども達の世界に介入するのではなく

子ども達を信じ見守ることが必要なのではないでしょうか。