傷つくことを恐れる子ども達:3つの実践項目 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

最近の傾向なのか、それとも私が子どものころもそうだったのか

「分からない」「できない」「無理」という言葉を

物事に取り組む前の子ども達からよく聞く様になったという気がしてなりません。


決して分からないことが悪いわけではなく

分からなくても全く問題はないのですが

ただ、考えもせずに

問題を投げ出してしまう子というのが増加しているのではないでしょうか。

これは算数の文章問題において顕著な気がします。


そんな子ども達はもしかしたら間違うことを恐れているのかもしれません。

間違えるたびに周りからバカにされてきたのかもしれません。

これでは、その子も問題が解けない子をバカにし、何事にも挑戦しない子になってしまいます。


そんな、挑戦しない子に育てないためにも

ちょっとした工夫が家庭でも使えるのではないかと思ったので

紹介したいと思います。


まず、子ども達が問題を見て

分からない、と言うのなら

以下の三つを実践してみてください。



1、文章を音読させる

2、絵を描かせてみる

3、自分のできる限りのことをやってみて、と伝える



問題が難しくても、とりあえずほとんどの子が問題を読めます。

それを声に出すことで、頭の中が多少整理されてきます。


そして、2番目の絵を描かせるということですが

その少し整理された頭にあるイメージを絵によって描かせることにより

もう少しビジュアル化できるかと思います。

結局、子ども達が分からないというのは、ビジュアルかできていない、ということと同じことでしょう。

こうすることにより、私達大人もその子が何を理解して何を理解できていないのかを見ることができます。


そして、3番目の「自分のできる限りのことをやってみて」と伝えることにより

できてもできなくても、自分ができる最大限のことをやってみよう、という姿勢ができます。

もちろん、周りの大人は

できなくてもバカにしないこと。

挑戦したこと自体をほめてあげること。

こういったことを意識してください。


この、結果にこだわらずに自分の最大の力を発揮することに集中することが

やがて結果へと結びつくのだと思います。


ですので、多少の失敗は恐れずに果敢に挑戦する子になってもらうためにも

家庭にてお子さんと接するときは

「別に答えがでなくても、できることだけやってみな」とだけ伝えてみてください。

こうやって言われた子ども達は

大人になっても失敗を恐れずに、結果にこだわらずに

とにかく自分ができることをやってみようとする子どもに育っていくのではないでしょうか。



おさらいです。

1 文章を音読させる

2 絵を描かせてみる(または一緒になって描く)

3 自分ができる精一杯のことをやってみよう、と伝える

この3つを日ごろから行うことで

失敗を恐れない、挑戦する子に育っていけるのではないでしょうか。