英会話と自転車に共通すること:帰国後の英語維持 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

日本に帰国後、子どもの英語力を維持するには?とよく聞かれるのですが

正直なところ

環境が違えば、そこで使う言語も違うために、言語を維持するというのは非常に難しいことです。

日本に帰国後、お子さんの英会話レベルが落ちても、お母さん達は落ち込まないようにしてください。

使わなければ廃れるのはごく自然なことですから。



ただ

英会話

ということに限って言えば

一度乗れてしまえばブランクがどれだけ空こうがすぐに乗れる自転車のように

英会話も一度ある程度しゃべられるようになれば、ブランクがあっても取り戻すことは可能です。

それを理解した上で、日本に帰国後英語力維持のために何が適切なのか。


英語だけの生活から、日本語だけの生活になるために

ゼロよりはまだ良いかな、と

週1程度の英会話教室に通わせて

楽しんで英語をしゃべることは「焼け石に水」だと私は思っています。

時がたてばたつほど、

子ども達も生活に不必要な英会話を習得したくなくなり

子どもの英語力は落ちていくことでしょう。



そんな焼け石に水のようなことをするよりも、英語に触れる、という意味で

ラジオ、音楽を聴いたり、洋書を読んだり、映画を見たり、ブログを英語で書いたりするほうが

日本での英語力維持には最適ではないかと思います。


つまり、日本に帰国後は英会話のチャンスを少しでもいいからと保とうとするのではなく

もう英会話はできなくなってもいいや、とある程度割り切って

口以外の器官を使い、英語に触れるようにすること。

これが帰国後の英語力維持に最適なのではないかと思います。


そして、ある程度英語で読み書きができる子になれば

必要なときに英会話力が取り戻せることでしょう。