生徒たちの成長:昨日より今日、今日より明日 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

こんにちは。今週も月曜日がきてしまいました。

来てしまったと言わずに、前を向いて進みましょう、と自分に言い聞かせています (笑)



生徒たちの発言の中で

自分はアメリカに何年いるのに英語はこれだけできるけど

おまえは俺より1年も長くいるのに、まだまだじゃないか

ということが度々でてきます。

私は決して人と比較するな、という無理な難題は押し付けません。

なぜなら人は他者と比較して、そして比較されて始めて自分と言うものの理解を深めるのですから。


しかし、アメリカに~年いるから英語ができるとか、できないとか

それは子どもの学力の指標として役にたつものなのでしょうか。

よくお母さんたちにもお伝えするのですが

英語ができるできない、というよりも、がんばろうとしているかどうか

少しでも前進しようとしているのかどうかが大事なのでは、と。


とにかく英語力を滞在年数と比べるというのは愚かな話です。

一般的に女の子のほうが男の子よりも言語は吸収しやすいでしょうし

アメリカに来たのが低学年か高学年か

その学年でも日本語がどれだけ確立しているかどうか

その子の性格がオープンかどうか

または、クラスや学校に日本人がどれだけいるか

現地の友人が作りやすい環境にいるかどうか

などなど

子どもの英語力向上には様々な要因があり、一概にスピードが遅いために学力が低いとは言えません。



つまり、彼は~年でESLを卒業したけど、この子は~年だから駄目なのね、とは言えないわけです。


私もアメリカの小学生時代

英語がどんどんできるようになっていく弟や妹を見ながら

自分は駄目人間なんだと思ったことがありました。

今思えば、あきらかに弟や妹のほうが条件がそろっていた、というだけなのですが。


もちろん、それぞれ違った環境の中でも、いかに効率よく英語を学べるか

そして、いかに子どもたちを勇気付けてあげることができるか

それを試行錯誤するのが私たちの仕事であると思っています。


私の先輩はこう言っていました。

「前に進むかどうかは生徒次第で、先生が出来ることは、レールから外れてしまった生徒をレールに戻すだけだ」と。



巣鴨アドバンススクールで行っていることは、まさに生徒をレールに戻してあげるということです。

自信を失っていれば、自分を信じれば絶対に英語はできるようになって、クラスで一番になれるよ

と伝えたり

英語なんか、と自暴自棄になっていれば、話を聞いて、頭の中にあるものをはきだささせたり

私たちの仕事は、こういったことをしながら

生徒たちが正しい努力に力を注げるよう

彼らに適したアドバイスを行い

最適な教材で勉学を促すことなのです。


話を元に戻しますが

レールの上をどれだけ速いスピードで進んでいるのか、というのは学力でもなんでもありません。

より大事なことは昨日より今日、今日より明日、と前に進んでいるかどうかなのです。




来週からはビーバートンエリアの学校も巣鴨アドバンススクールも春休みとなります。