英語文章丸暗記法:生徒との目的の共有 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

すいません、今日は職場のインターネットがなかなかつながらず

更新が遅くなってしまいました。


今までののブログ にも書いたことがありますが

巣鴨アドバンススクールで英語指導のとき、

生徒が小学生の高学年であれば

日本の塾で使われる中学生用の英語教材を使用します。


そして、生徒に必ず伝えるルールがあります。

それは、穴埋めなどの問題でも

全文を書くように、ということです。

それも、ただ単に文章を写すのではなく

単語のつづりを覚えてから書いてもらい

それができるようになれば、文章をすべて暗記してから

写すように伝えています。

このルールの理由としては、せっかく文章を写すのであれば

文章を覚えてから書いたほうが

文章のリズムや英単語のよくでてくる組み合わせなども一緒に身につくと思っているからです。




そんなとき、生徒たちはなるべく楽をしようとしますから

生徒がちょっとでも覚えないで文章を写しているそぶりを見せると

何のために覚えてから写しなさい、というルールを先生が作ったか分かる?

といじわるな質問をします 笑


そのルールの目的は

○○(生徒の名前)を苦しめるためではなくて

○○が少しでも早く英語を習得してほしいからなんだ、と伝えます。

そうすると

生徒たちも、そうだった、自分のためだった、と思い出し

せっせと暗記して、文章を写す訓練をするのです。



「子供は常にルールを破ってずるをしようとするから、厳しくしなくては」

と、ある同僚が言っていたことを思い出します。

しかし、本来であれば、生徒たちはルールを守ってくれるのだと思います。

生徒たちがそうしないとき、というのは

その目的が分かっていない時なのではないでしょうか。


ですから、ルールを決めるときは

なぜそのルールを守る必要があるのか、という目的を共有することが大事なのだと思います。

○○が少しでも勉強をがんばれるように

○○が少しでも英語を習得できるように

こういうルールを作ろう。

そうすると、生徒たちもなるべくそのルールを破らないように、と努力してくれるものです。



子供たちを厳しくしつけることも時には必要なことでしょう。

しかし、ルールを一方的に押し付けるのではなくて

そのルールの目的も伝えること。

そうすることで、生徒たちはなぜそのルールが必要なのかを理解し、守ろうとするのではないでしょうか。




追伸

前回の勉強会 に続き

お母様のための勉強会第二弾として

こちらで生まれ育ったお子さんをお持ちのお母様を対象に

「日本語力向上のために家庭内で取り組めること」を

3月7日(土)10時~11時30分にて行う予定です。

スケジュールに印をつけておいてくださいね。


今回は、前回の反省も生かして

もう少し、お母様同士の意見交換などを組み入れていければと思っています。

参加方法、勉強会の詳しい内容などは後日お知らせいたします。

是非、お友達なども誘ってみてください。