もう雪の姿は全く見当たりませんね。
長かったホワイトシーズンもすぎようとしています。
そんなわけで、前回の映画に引き続き
今回は文学作品の紹介です。
子どもに本を読んで欲しいと思っていても
大人が本を読んでいなければ話になりませんので
皆さんも読書頑張ってくださいね。
映画とは違い以下は大人向けの文学作品の紹介です。
- ノルウェイの森 上 (講談社文庫)/村上 春樹
- ¥540
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- ノルウェイの森 下 (講談社文庫)/村上 春樹
- ¥540
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このノルウェイの森、友人から紹介されて読み始めたのですが
実は、私現代小説というのを今まであまり読んできていなかったんですね。
古典小説ばかり読んでいて、小説は50年以上売れ続けたものしか価値がない!みたいに思っていましたし、
現代小説読んでもなかなか、ぴんとくる小説も今までありませんでしたから。
ただ、このノルウェイの森は違いました。
恋愛小説なのですが、登場人物の内面の葛藤が赤裸々につづられていて
悪なのか善なのか
生なのか死なのか
実は二つは別々なのではなく、一つなのではないか、そういったことを問いかけられているようで
私は、この小説をもって村上春樹ファンになってしまいました(笑)
実はこの小説、800万部以上売れており
最近の「世界の中心で愛を叫ぶ」に抜かれるまで日本のベストセラーだったそうです。
個人的には「世界の中心で愛を叫ぶ」は、何がそこまで売上げを伸ばしたのか疑問なのですが・・・
来年にはこの小説、映画化もされるらしいですので
今までチェックしたことの無い方はチェックしてみてください。
- 深紅 (講談社文庫)/野沢 尚
- ¥730
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そして、次には、この深紅という小説。
これは、殺人者の娘と殺害された父の娘とのやりとりがメインの小説なのですが
これも、すごいです!(笑)
すいません、小学生の作文以下ですね、すごい!で終わらせては。
この小説のすごいところは、特にどこのセリフが印象に残っているということではなくて
全体のしかけ、スリルあふれる描写、最初と最後のつながり
そういった点で、読み終わってから、満足感を得られ
なおかつ、また読みたいな、と思わせる小説です。
これも名作に入ってくるのではないでしょうか。
- 手紙 (文春文庫)/東野 圭吾
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殺人事件の被害者の家族の生活とはどんなものか
というのは考えたことがあるのですが
加害者の家族の生活とはどんなものか
そんな考えたことがない世界を描き出している東野さんの小説です。
殺人で捕まった兄を持った弟の、残酷なるまでの社会の反応が書かれています。
私も、心の中では
犯罪者の身内は、犯罪者とは関係ない、そう思っていても
実際に、自分の娘や息子(将来できればの話ですが 笑)が犯罪者の娘や息子と結婚するなどとなった場合
それを認められる人間なのかどうか
自問自答してしまう小説です。
それと涙なしでは読めない小説ですね。
そんなわけで
この冬に読んだ小説はまだまだあるのですが
とりあえず、とっつきやすいものの中で名作はこの3作品が群を抜いているという印象を受けました。
この冬休み、お母さんお父さんも小説に浸ってみてください・・・・
子育てで独りの時間ももてないかとは思いますが・・・・