考えることの大切さ:意地悪さの必要性 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

最近は、夏期講習で、多忙なために、ブログの更新がどうしても遅れてしまっています。

申し訳ありません。


謝罪ついでに告白しますが、私は意地悪な先生です(笑)

例えば、生徒が分からない問題を親切丁寧に解説することなどは、ここ数年したことがありません。

生徒が問題に取り組む前に、解き方を教えたことなども一度もありません。

もちろん、問題を解く上での最低限のルールなどは教えますが。

必要以上のことは教えません。


あまりにも教えないために、生徒からは一度

「先生はなんで教えてくれないの?」

と聞かれたことさえあります(笑)


それでは、私は

何故親切丁寧に教えないのか。



それは、生徒に問題の解き方を教えることが目的ではなく

生徒に、問題を解く努力をしてもらいたいからです。

生徒に、自力でやればできるのだ、と実感してもらいたいからです。


こちらが必要以上に親切丁寧に教えてしまうと

生徒は、自分の力で解かない子になってしまいます。

先生に聞けば、解ける。

そう思うようになってしまうからです。

そうなってしまうと、少しでも分からない問題、文章題などに遭遇すると

すぐに「分からない」「できない」という子になってしまうのです。

つまり、ふんばりのきかない子、すぐにあきらめてしまう子になってしまうのです。



では、どうすれば良いのか。

解けそうだけれども、なかなか解けない問題を選び最初はノーヒントで解かせるのです。

生徒をじらすことが大事です。

分かりたい、そう思わせ、とことん自分の頭を使わせ、問題を解かせるのです。



こんなことを繰り返していると

どんな問題が目の前に出てきたとしても

粘り強く負けない子になります。

あきらめない子になります。


私は、生徒の本当の力、秘めた力を信じています。

生徒たちは、誰もがやればできるのです。

誰もが、自分の力を信じ、あきらめなければ、かならずやり遂げる力を持っています。


それを開かせるのか、閉じさせるのか、それはわれわれ大人次第なのです。

ですので、どうか、家庭での教育において、親切丁寧に教えるということはせず

少し不親切なくらいでかまいません。

お子様の力を信じて、お子様だけの力でやらせてみてください。

もしも聞かれても、ヒント程度に、最小限のサポートでお願いします。



塾と家庭が協力し、お子様に意地悪をすることで(笑)

お子様は、他者を頼るのではなく、自分の力を信じ、自分の力で困難を乗り越える人へと成長していけるのです。


それでは、良い週末を。