学校で働いておりまして。

資料室でアーキビストやっているんですが、

教員免許も一応持っていて。

今年度からは授業を一コマ担当しています。

中学生。

 

道徳枠で、私学なので独自設置科目に振替えていて、

その中で学園史を教える部分を担当。

年史つくったりDAつくったりしたので、

それを生徒に還元するという感じです。

 

先日小テストを行いまして。

 

私は、テストというのは、教師の教え方の

テストだとずっと思ってきました。

つまり教え方が下手なら点は低い。

教え方が上手なら点は高い。

まあ、まさにそうでした(笑)。

 

学園史担当チーム(といっても上司と私の2人)は、

覚えて穴埋め、という問題は一切出さず。

持ち込みOK、なんなら前の時間にテストの問題は公表、

という形をとりました。

(大学までいけば、こういうテストが一番手ごわいと

わかるのですが、中学生は「やったー」でした。かわいい(笑))。

 

エッセイを書かせるテストをしました。

採点が大変ではありますが、

自分が学んだことを、自分の中でどのように咀嚼し、

そして表現するか、ということを測りました。

 

かなり面白かったです。

普段あんまり聴いていない様子の子が

かなり鋭い視点を持っていることがわかったり、

テスト中もずっと年史のカラーページ(今回の内容とは

ほとんど関係がない)を眺めていて、

私は内心ハラハラしていたのですが、

その子が最後の5分くらいでにわかにガーっと書いた

内容が、かなり秀逸で、他の人が誰も使わなかった

授業に出てきたキーワードを的確に使っていたり・・

 

本当に、わからないものだ、ということがわかりました。

生徒には、それぞれの学び方というものがあり、

いわゆる「よくできた生徒」的な姿勢で授業に臨んでいない

ように見えたとしても、その態度と理解度は必ず

比例するとは限らないことがわかりました。

 

教育学専攻していたので、

教授学的なことも院のときに学びましたけれど、

やっぱり現場で実際に経験してみないと

わからないことはたくさんあるなあと思いました。