11月26日(木)

昨日午前11時

職場に2tトラック到着。

 

ここ2年かけて作ってきた本が

届いた!

1400冊!

 

広報部に500冊、職場である

図書館資料室へ900冊搬入。

 

編纂委員だったので、1冊いただきました。

 

この本は1921年創立のある学校の学校史です。

今年の4月に100周年を迎えた学校の歴史を

振り返りました。

 

これまで、卒業生の回想録などは数多く出してきた学校

でしたが、学校史として、通史を出したことはありません。

80周年の際に年表形式の年史を出しただけでした。

 

回想録は貴重な資料ではありますが、

学校史を編むとなると、

もっと広範の一次資料にあたる必要があります。

 

この学校は20年前に資料室が発足。

80年史で使用した資料の整理・調査と、

新たに資料収集調査をすすめ、

特に10年前からはデジタルアーカイブの構築を

前提とした作業をしてきました。

 

私はちょうど10年前くらいから

特に幼稚園、小学校の資料整理にかかわってきました。

2017年頃に書籍にすることも決まり、

編纂委員会が組織され、

まーそれからは超いろんなことが勃発し、

その苦情をこのブログで吐露したりしてきましたが、

なんとか本は出来上がりました。

 

一次資料を基に記述する、

ということの意味が、最後まで理解できなかった人も

いたなという印象です。

ですが、記名でない本で記述するには、きちんと根拠があることが

必須です。

なぜなら、特に学校史というのは、卒業生から

「私が思っているのと違う」

みたいに苦情がくることは容易に想像できます。

そのときに

「そうでしたか。ただ、この記述はこの資料のこうした内容を

根拠に書いています」

と答えられるからです。

資料の記述が違うのか、また言ってきた人はそれを証明する

資料をもっているのかなども聞くことができます。

 

私自身、在校生だった時に、

卒業生が折々に話してくる「思い出話」が大嫌いでした。

それがどうした、と思っていました。

教師たちは、生徒の疑問質問にすぐ「伝統だから」で逃げるし。

 

そう思っていたのは、自分が不良生徒だったからだろうと

思っていたのですが、

今の在校生も「卒業生の話はもうたくさん」

と思っている子がいることを知りました。

時代は変わっても、同じなのかーと。

 

だとしたら、きちんとした年史を1冊出しておけば、

それを根拠とできるのではないか、と思っていました。

だから、この本は、思い出に浸る卒業生のためだけでなく、

どちらかというと今在校している方、在職している方、

これからこの学校を選ぼうとしている方のためのものだと

思っています。

 

鬼のように根拠となる資料を明記した注があったり、

まあ、結構かたい作りに見えるかもですが、

特に創立者の生い立ちなどは面白いです。

 

作成過程ではいろいろありましたけど、

もう形になったからよし!(笑)

 

ちなみに、カバーの担当したんですけれど、

これはけっこう上司と二人で好きなようにさせてもらった(笑)

敏腕カメラマンとデザイナーの方のおかげで、

重厚な感じになりました。銀箔も押せたし!

 

さて、次はデジタルです。12月上旬のオープンを

予定しているので、今最後の追い込みです。

がんばります。