またまた、凄い映画と出会っちゃったな～っていうのが、ホントに正直な感想です… 今年のお気に入り映画、相当上位にランクできそうな映画です！ 一応、松山ケンイチさんが主演なんだけど、東出昌大さんも、柄本時生さんも、ほぼ完全に主役扱いというか、３人のボクサー全員が主役と言ってもいいくらいの、ホントに素敵なボクシング映画、青春映画だったと思います！ 映画「BLUE ブルー」でございます！
この映画、「ヒメアノ～ル」「犬猿」、今年でいえば現在公開中の「空白」、昔で言えば「さんかく」「麦子さんと」で有名なあの吉田恵輔監督が、９年以上も構想していた映画らしいです。自分自身が中学生の時から、３０年もがんばってきたボクシングを題材にした映画、ボクシングあるある、ボクシング愛が詰まった映画になっています！
女優さん大好きなわたしにとっては、大ファンの木村文乃さんがめちゃくちゃ可愛かったということでも、絶対にお気に入りから外せない、最高に推せる映画になっております！ 最高デス！
２勝１３敗だったかな？ とにかく負け続けているボクサー、そのジムのトレーナーも兼任していて若手の面倒も見ているんだけど、負けてもいつもヘラヘラしちゃってる主人公の瓜田を演じているのは、この作品のために２年はボクシングの特訓をつんで撮影に臨んだ松山ケンイチさん。愛すべきキャラなんですよね～ 負けてもヘラヘラしていることに関しては、何それ？お馬鹿なの？みたいに、マイナスに捉えてしまう人も多いと思うんだけど、彼のヘラヘラは、見ていて凄さを感じます！ そんなふうに、無理して見せてるとしたら、ますますですよね～
そんな彼と幼なじみのいい関係を続けているのが木村文乃さん演ずる天野千佳なんですね～ クールでちょっと男っぽい性格の木村文乃さん、どんな役をやってもすごく魅力的ですよね～ 今回は最高だったな～（毎回、同じこと言ってるけど） 二人のボクサーを支える、影のヒーローって感じかな？ タッチの南ちゃんっぽいという評判もあります！ 東出昌大さん演ずる小川との三角関係、ちょっと切ないんですよね… 結局、東出さんと結婚するんだけど、これは仕方ない選択かな？ その東出さんは、チャンピオンにまでなれそうな才能溢れるボクサーなんだけど、病気との闘いになってしまいます… それを支える木村文乃さんがまた、切なすぎる…
女の子にモテたいだけの柄本くん演ずる楢崎なんか論外かと思っていたんだけど、これがまた、途中からどんどんボクシングにハマっていき、才能も発揮し、格好良くなっていくのがまたいいんですよね～ 実は柄本時生くんだけは、ボクシング経験者ということで、素晴らしいボクシングセンスを見せてくれているのが、またまた最高なんですよね～
ぴあ映画生活の作品解説より
『犬猿』などで知られる吉田恵輔がメガホンを取った、オリジナル作品のスポーツドラマ。努力と情熱を注ぐも負け続きのボクサーを中心に、彼の親友で将来有望なライバルボクサーや新人ボクサーなど様ーな人物の織りなす熱きドラマが描かれる。約2年もの役作りに挑んだ松山ケンイチが主人公を熱演するほか、木村文乃、東出昌大、柄本時生らが共演。
今回借りてきたDVDには、公開初日の舞台挨拶や、完成披露の挨拶など、付録がいっぱい… インタビュー映像なんかも充実しているんですよね～ ボクシング３０年の監督のボクシング愛だけじゃなく、主演の３人のボクシング愛、ボクシングに関われなくていじけていたという木村文乃さんのインタビューまで、すごく充実しているんですよね～ ここまで夢中になって映画秘話を語る舞台挨拶、あまり見たことなかったですね～
映画「ロッキー」で育ってきたところがあるので、今までたくさんの素敵なボクシング映画に出会い、感動してきましたが、そんな名作に比べても、負けちゃいない映画だと思います… 引退や負けからの復活なんていう劇的なドラマは、実はないのですが、すごく共感できる映画になってます！ 負けることが悪いこと、情けないことじゃないので、３人の生き方、いろんな人に見て欲しいです！