大林宣彦監督に、日本の戦争史を学ぶ… 映画「海辺の映画館~キネマの玉手箱」 | すがちゅあ~んのブログ

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大林宣彦監督の映画を見るのは、かなり久しぶりになるかな… いろいろ話題になっていた映画があったけど、最近はほとんど見られてなかったですからね~ 映画「野のなななのか」をDVDで見たくらいですかね? 今回見たのは、監督の遺作となった作品でしょうか? 公開予定日に亡くなったんでしたっけ? 映画「海辺の映画館~キネマの玉手箱」でございます!

 

20年ぶりに尾道がメインロケ地という作品です! 尾道は、つい最近、2~3年前だったかな? 広島旅行に行ったとき、宿泊地に選びました… 二日間、歩きまくりました… 坂道が大変だったけど、どうしても大林監督を思い出す街でしたね~ とにかく素敵なところでした… 最後の作品が尾道というのも、なんだか感慨深いものがありますよね~

 

 

約3時間の映画、途中でインターミッションという演出まで入る、まさにキネマの玉手箱のような映画でした… 面白い映画でしたね~ さすがに長いな~とは思いましたが、飽きることなく見られました… 大林宣彦監督の最後の映画だなと、思えば思うほど、なんだか感動できる映画になっていると思います…

 

っていうか、大林監督に、映画の歴史というか、日本の戦争史、戦争の歴史まで教えていただける、とっても分かりやすい授業のような映画になっています… 江戸時代の戦から、幕末、明治維新、日中戦争、太平洋戦争などなど… そして最後は、やはり広島の原爆投下… まさに、大林監督最後の授業ですね~

 

「戦争とは何か?」について、いろいろ考えさせられました… 映画を見ているお客さんが、スクリーンの中に入り込み、タイムマシンのように旅をしながら、いろいろな戦争を経験していくという、アトラクションのような映画でもあります… 同時に、映画の歴史とでも言えるのかな? 無声映画、トーキー、ミュージカルなど、映画の様々な形も体感できるのが、面白かったです…

 

この映画の主役、3人の若手の俳優のことは、申し訳ないけど、全然知らなかったんだけど、女優さんには、なかなか有名な人が出ているので、もちろん、目はそっちに行ってしまいました… 映画初出演にして、主役の吉田玲さんの顔は、なんだか印象に残るというか、一度見ると覚えられそうな顔ですよね~ しかも、映画の中では何度も何度も出てきますし…

 

成海璃子さん、山崎紘菜さん、常盤貴子さんという、すばらしい女優さんたちが、まわりを固めているのも、強みかもしれません… ま、その他にも、た~くさんの有名俳優が、次々と出てくる、これも玉手箱のような演出ですよね~ 意外なところで、意外な人がどんどん出てくるので要注目ですよね~

 

 

ぴあ映画生活の作品解説より

名匠・大林宣彦が『あの、夏の日』以来20年ぶりに縁の地、尾道で撮り上げたファンタジードラマ。閉館間近の映画館で、スクリーン上の戦争の時代にタイムスリップした若者たちの数奇な体験を描く。日本の戦争史をたどりながら、さまざまな映画表現を展開させた大林監督の手腕を堪能することができる。出演は厚木拓郎 細山田隆人 細田善彦ら。

 

 

とにかく、見事な演出、見応えのある映画になっていたと思います! 大林監督が、自分のすべてをここにつぎ込んだって感じですかね~ 映画界への愛情とか、尾道への愛情とか、戦争への批判であるとか、訴えたいことはすべてこの3時間に込めたって感じでしょうか?

 

個人的には、あの古い映画館が好きだったことと、玉手箱のような演出が、最高に好きでしたね~ 遊び心のある映画っていうのかな? 面白かったです!