子どもを産めなかった母と子どもを育てられなかった母 映画「朝が来る」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

今週、注目していた公開作品が2つ(映画「朝が来る」と映画「きみの瞳が問いかけている」)あったのですが、悩みに悩んだ末、家族会議を開いた結果、選んだのは、河瀨直美監督の映画「朝が来る」でございます! どちらも見たかったんですけどね~

 

河瀬直美監督と言えば、カンヌ国際映画祭に愛された監督さん、そして、ご出身の奈良県を愛する監督さんってイメージが強いですね… 初期の頃は、かなり難解なイメージがありましたが、最近は少し、わかりやすい映画が増えたような気がします… 今日の映画を見ても思ったのですが、山というか、草木が風でざわざわうごめいているカット、かなり多い気がしますね~

 

 

今回、河瀬監督が選んだテーマは、「特別養子縁組」という制度でした… 事情により、子どもを育てられない女性と、実の子どもが欲しかったんだけど、産めなかった夫婦のための制度なんですね… 正直、初めて知る世界ではありました… 悩んでいる人が多いことはよく知っていましたが…

 

「ベビーバトン」で検索して、「フローレンス」という認定NPO法人のホームページも見てみました… 映画を見ても思いましたが、よくできた制度だな?と思いました… 基本的には、育てた親と養子の親子関係が重視されるので、今回の映画のような問題にはならないのだと思いますが、どちらの母親の気持ちも理解できるだけに難しいですよね~

 

今回の映画では、前半は子どもを産めなかった(子どもが授からなかった)母親(夫婦)のことが丁寧に描かれ、後半では、子どもは産むことになったけど、自分で育てることはできなかった少女のことが丁寧に描かれてました… 子どもを産めなかった女性(永作博美さん)の涙も、きちんと恋をして、子どもを授かってしまったんだけど、中学生なので育てられなかった、母親として認められることがなかった少女(蒔田彩珠)の涙も、心打たれましたね~ どちらにもしっかり感情移入できました…

 

今までしっかり育ててきた永作さんの涙は、当然理解できるものだったし、最後も本当に感動的だった… ただ今回は、個人的な見解になるかもしれないけど、蒔田さんという可愛らしい女優さんが、あまりにもいい子に思えて、というか、あの女の子、とてもいい子でしたよね? この後、ちゃんと幸せになって欲しいなと思えました…

 

 

ぴあ映画生活の作品解説より

河瀬直美監督が直木賞作家・辻村深月の同名小説を映画化したヒューマンミステリー。実の子を産めず、“特別養子縁組“というシステムを利用した夫婦と、我が子を育てることができなかった少女それぞれの葛藤を描き、観る者に“家族の絆“というテーマを問いかける。井浦新と永作博美が夫婦に扮し、物語の鍵を握る少女を蒔田彩珠が演じている。

 

 

若い頃からとっても大好きだった永作博美さん、映画「八日目の蝉」の役も大好きだったけど、今回の役もとっても素敵でした… 年を取っても若々しい雰囲気もありつつ、立派な母親像でもあり、素敵な女性になったなとなんだか感慨深いモノがあります…(結局は、可愛らしいんだけど)

 

そして、今回の映画では、可愛らしい若手女優さんも目立ってました… 蒔田彩珠さんも本当に可愛らしかったし、個人的に注目しているのは、青森が産んだ美少女・駒井蓮さんですね~(蒔田さんのお姉さん役の子です)

 

二人とも、素敵な女優さんに成長すること、願っております! 大注目しております!