政治的タブー?高校生、国家と戦う! 映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

これ、たぶん、どなたかのブログでチラッと見たんですよね? まず、題名に惹かれるものがあったし、高評価の声、大絶賛する声が聞こえてきたんですよね~ ものすごく興味津々という気分でした…

 

映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」、余計な情報はあまり取り入れず、DVDをレンタルして、見てみました… 正直な話、題名からはロードムービーを想像してました… 列車に乗って旅しながら、高校生たちが成長するような物語… まったく違ってました… 逆という言い方もふさわしくないかもしれませんが、シチュエーションとしては、あるひとつの教室、あるクラスでの出来事という感じでしたね~

 

 

時代背景としては、ベルリンの壁が建設される前夜のことらしいです… ベルリンの壁が建設される前の東ドイツでの物語、いわゆる実話ですね~(東西冷戦下の時代?)

 

この物語の主人公は、エリート高校生なんです… たまたま映画館で「ハンガリーの民族隆起」を伝えるニュースを見てしまっただけなんですよね… ソ連による軍事介入で多数の人が犠牲になったことに哀悼の意を表そうという純粋な気持ちだったんです… クラスメートに呼びかけて、たった2分間の黙祷… これがいわゆる国家への反逆とみなされたんですね…(当時の東ドイツは、ソ連の影響下にあった)

 

国からの命令は、一週間以内に首謀者をあきらかにすること、それに従わない者は全員退学というものだったんですよね~ 仲間を裏切って密告さえすれば、いわゆるエリートとして学校に残り、仲間を大切に思って、大学進学をあきらめるのか、究極の選択なんですね… たった2分の黙祷が、人生を左右するほどの大きな決断になってしまうんです…

 

高校生の純粋な思いと、国家を大切の思っている教師側との静かなる戦いが、見ていてツラくなります… どうしても若い子たちの気持ちに、応援しないではいられなくなります… ただ、親からの期待も大きいエリートたちですから、本当のことを話して学校に残る道もあるんですよね~ っていうか、簡単に退学には慣れない事情もありますよね…

 

高校生たちが、どういう決断をしたのか、物語はどういう終わりを迎えるのかは、ここでは言えませんが、題名からある程度は想像できるかな? 18歳って、意外に大人なんですよね…

 

 

ぴあ映画生活の作品解説より

ベルリンの壁建設前夜の東ドイツで起こった実話を映画化した青春ドラマ。ディートリッヒ・ガルスカが自身の体験を記したノンフィクションを基に、高校生の若者たちが行ったわずか2分間の黙祷が国家機関の目に留まり、政治的な弾圧にさらされる様を描く。ラース・クラウメが監督を務め、レオナルド・シャイヒャー、トム・グラメンツらが出演した。

 

 

政治的な弾圧、国家と戦わなければいけない高校生って、正直、平和な日本に暮らしていると、まったく想像のできない世界で、ちょっとビックリしちゃう映画でした… 今の若者たちには、考えられない世界なんじゃないかなあ? 仲間のことと、自分のことを比べて天秤にかけたら、100%近く、自分のことが一番大事ってことになりそうですよね…

 

そういう意味でも、高評価・大絶賛の声に関しては、なるほどな~と思える内容だったかも… 想像以上の感動があったと思います! これは、オススメの一品ですかね!