個人的には、大好きな佐々部清監督の作品だったので、ものすごく楽しみにしていた作品だったんだけど、正直なところ、今、この時代に、北原白秋と山田耕筰の物語に興味を示して、この映画のことを本気で楽しみにしていた人は、どのくらいいるんだろうかと思っていました…（ちなみに、ウチの奥さんであれば、「別に見なくていい… 一人で行ってきて…」と一言。留守番役をしてましたし…）
「童謡誕生１００年」とポスターに書かれているので、その記念すべき年に見て欲しかったと言うことになるのかな？ 映画「この道」でございます！ もちろん、わかっているとは思いますが、作詞・北原白秋、作曲・山田耕筰による童謡「この道」が主役（？）の映画になります… 誕生秘話ってヤツかな？
これ、想像以上に地味な映画だったかな？というのが、正直な感想ですかね… 破天荒で、ホントに自由勝手に生きてきた北原白秋と、とにかくマジメで、秀才で、ドイツで学んできたことを日本でもという山田耕筰のコンビは、あまりにも正反対というか、真逆というか、息が合いそうに無い二人なんだけど、友情が生まれてくるんですよね～ ただ、そのエピソードが、イマイチ弱いような気がするんですよね～（期待していただけに…）
大正から昭和という激動の時代に、戦争ばかりで軍歌ばかりの時代に、子どもでも歌える曲（童謡）を作りたいという想いは、素敵なことだなって想ったんだけど、「この道」が子ども向け？っていうひねくれた考えで見ちゃったりしてね…（こんなところが、感情移入できなかった…）
ただ、家に帰ってから、「この道」を口ずさんでしまう自分がいたので、日本人だな～って改めて思うことができたりもしています…（なんか、心の奥のどこかに引っかかる何かはあったのかもね～） 主役がEXILEのAKIRAさんで、主題歌「この道」がEXILEのATSUSIさんだし、LDHグループの力がかなり大きい映画になってますね～
ぴあ映画生活の作品解説より
『陽はまた昇る』『半落ち』などの名匠・佐々部清監督による人間ドラマ。天才詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生や彼と秀才音楽家・山田耕筰との友情を通して、誰もが知る“童謡“誕生の裏に隠された物語を描く。大森南朋が北原白秋を、AKIRAが山田耕筰を演じるほか、EXILEのATSUSHIが主題歌“この道“を歌うことにも注目したい。
ホームページ等で人物相関図なんかを見てもらえればわかると思うのですが、日本の有名人達がたくさん出てくるので、そこは見どころだったかな？ 特に、北原白秋の周りにいた人たちは豪華でしたね～ 与謝野鉄幹・晶子夫妻が、師匠と言うことになるのかな？ そして、北原白秋を慕う若手詩人たちとして登場しているのは、石川啄木・萩原朔太郎・高村光太郎など…でしたね～ ちょっと女性にだらしなかったところは、ある意味共感できるところかな？（笑） 一番目の奥さんは、不倫後いっしょになった松本若菜さんだったし、三番目の奥さんは貫地谷しほりさんだし…
童謡と言えば、由紀さおり・安田祥子のお二人… この映画の中でも、「からたちの花」を披露してます…
AKIRAさんの特殊メイクも話題になっていますので、もし見る機会があったら、こちらの方も見て下さいね！