昨日、カンヌ国際映画祭で、福山雅治さん主演の映画「そして、父になる」が上映され、大絶賛だったみたいですね～ 福山さんは、感涙していたというニュースがありましたが、その一因にもなっていたのが、この映画で福山雅治さんの父親役だった夏八木勲さんの存在も大きかったみたいですよね～
わたしが、追悼の意味を込めて鑑賞した映画は、園子温監督の映画「希望の国」です！ 意外なことに夏八木さん… 映画賞というものには、ほとんど無縁だったみたいで、これが唯一と言っていいのかな？ この映画で、毎日映画コンクールの男優主演賞を受賞しているんですよね～
夏八木勲さんへの深い思いを持ちながらの鑑賞だったこともあるんだけど、あまり評価されなかった（と、思いますが… 違う？）この映画、わたしは結構好きでしたね～ 好きというより、心に響いた… 考えさせられたって言う方が正解かな？
ぴあ映画生活の作品解説より
『冷たい熱帯魚』や『ヒミズ』など話題作を発表し続ける園子温監督が“原発事故“を題材にした社会派ドラマ。
東日本大震災後の20XX年を舞台に、新たな大地震と大津波に襲われ、併発した原発事故に翻弄される人々の姿を映す。放射能という見えない恐怖によって分断され、変化していく人々の様子を園子温監督ならではの視点で鋭く描き出す。
園子温監督ならではの、エロさやグロさはまったくないんだけど、彼の持ち味をフルに発揮した、想いのこもった映画に感じました… 東日本大震災の数年後におきる原発事故っていう設定も、なんだか意味ありげ… 何年たっても、解決の糸口さえ見つかってないような有様、痛烈に描いてましたね…
神楽坂恵さんの原発恐怖症？ 異様なまでのその姿… なんだか深いですよね… 個人的には、大谷直子さんの役が、あまりにもすごくてビックリしました…
映画の中で描かれる「別れ」のシーン… いろいろな別れがあったけど、どれも辛いモノがありましたね… みんな、それぞれ「希望の国」を求めての旅立ちだったとは思うんだけど、切ない別ればかりでした…
夏八木勲さんを見るために見た！って感じの映画だったのですが、相当、真剣に見ちゃった… そんな映画でした… 賛否両論はある映画だとは思いますが、夏八木勲さん、大谷直子さんご夫婦を見るだけでも、価値はあったかと思います…