一度動き出したら誰にも止められない恐怖… 映画「出口のない海」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

太平洋戦争末期、日本海軍の究極の最終兵器、人間魚雷『回天』。人間が自ら魚雷の中に乗って、操縦しながら敵の船に突っ込むというまさしく最終兵器…

映画「出口のない海」(2006年公開の映画)~「半落ち」につづいて、横山秀夫の小説を佐々部清監督が映画化した作品です。

人間魚雷『回天』に乗り込む若者には、これが映画初出演となる市川海老蔵と伊勢谷友介、柏原収史、伊崎充則の4人。甲子園の優勝投手、オリンピックを目指す長距離ランナー、母親想いの陽気な関西人、歌が得意なみんなの弟分という4人である。




野球・オリンピック・恋人-夢をあきらめることなんてできるの?
なぜ、回天に乗ることを志願したの?

スポーツに燃えて、恋に燃えて、家族や恋人を愛する若者が、なぜ、国のために、自ら最終兵器になる道を選んだのか? そうまでしなければいけなかった理由はなんだったのか?
今の時代に生きるわたしたちには、まったく理解のできないことなんだけど、この作品では、自ら最終兵器になりながら最後の瞬間まで夢を捨てず、生きるとは何か?死ぬとは何か?を問い続ける作品になっています。


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あまり、戦争のことに詳しくないわたしは、正直な話、神風特攻隊なら有名だけど、回天という秘密兵器なんて知らなかった… 飛行機以上に、密室で、まわりの景色も敵の姿も見えにくい中で出撃。まったく、想像などできるモノではないです。

市川海老蔵、伊勢谷友介という素晴らしい俳優たちが、一度動き始めたら止まることのない、人間魚雷「回天」の中で、死をはっきりと意識(覚悟とはまた違う…)したときの想い(恐怖感・緊張感)を見事に演じています。(半狂乱状態とでもいうのでしょうか?)

今の時代に生きるわたしたちにできることなんて、このような映画を見て、こんなひどい時代があったなんだということ、こんなひどい兵器があったんだ…ていうことを知って、後の時代に伝えていくことくらいですよね。

それだけでも、この映画を見た意味はあったかと…