大学を卒業して教員に採用された22歳のとき、校長に一番最初にお願いされたのは、バスケットボール部の指導でした。
専攻は体育科とはいえ、中高・卓球部、大学で硬式テニス部という、どちらかと言えばマイナーで個人種目しか経験のないわたしには、正直重い指名でした…
ルールも練習方法もわからないので、とりあえず本屋に行ってはバスケの指導本をさがし熟読。いつのまにか本棚には10冊以上のバスケ指導本が並ぶことになったのです…
NHK教育テレビでのバスケ中継は当時一番のお楽しみで、シャンソン化粧品VS共同石油の黄金カードに夢中になりました。
当時、一番かわいかったある選手が大好きになり、当然共同石油応援団に…
監督は、全日本の監督も務めている中村和雄さんでした。
中村和雄さん監修の指導ビデオも購入。
(なにしろ、見本の選手が共同石油の選手だったし…)
わたしの一番のお手本が中村和雄監督だったのです。
おかげさまで、わたしが監督を務めている3年間は、郡市大会はすべて優勝。
最高の思い出となった新採用3年間だったわけですが…
闘将・中村監督。今ではbjリーグ浜松・東三河フェニックスの監督として、bjリーグ2年連続優勝。ベンチでの燃える男ぶりは70歳の今になってもまったく変わっていませんでした。
そして、今日入ってきたビックニュース…
来シーズン、なんとその中村和雄監督。秋田ノーザンハピネッツにやってきます!
「就任の一番の理由は震災。故郷の東北が苦難の状況にある中、自分だけが恵まれた環境であぐらをかいていちゃいけない。」
新規参入だった今シーズン。18勝32敗。東地区7チーム中6位。
しかし、バスケ王国秋田のファンは熱く、毎試合多数のファンが会場に駆けつけ、
今季、bjリーグ「ベスト・ブースター賞」を受賞しています。
強力な指導者を迎えた秋田ノーザンハピネッツ。
来シーズンの飛躍が期待されます。