本日、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府に緊急事態宣言を発出するとともに、
北海道、石川県、京都府、兵庫県、福岡県にまん延防止等重点措置を実施し、
期間はそれぞれ8月2日から8月31日までとすること、
東京都、沖縄県の緊急事態宣言を8月31日まで延長することとしました。

全国の新規感染者数は増加を続けています。

大きな要因として指摘されるのがデルタ株です。

一方で、足下の感染者の状況をみますと、すでに高齢者の73%が2回のワクチン接種を完了する中で、高齢者の新規感染者数の割合は、4月までの20%台から、今では2%台にまで低下しています。

ワクチンの効果が顕著に現れていますが、その中で憂慮すべきが、若い世代での感染が急拡大していることです。

東京では、30代以下の感染者の割合が7割に達しています。

また、40代、50代の重症者が増加傾向にあります。若い世代の方々であっても、重症化のリスクが高まっており、警戒が必要です。

国民の皆様には1年半にわたり、対策にご協力いただいていることに心より感謝申し上げます。

一方で、「自粛疲れ」の広がりが懸念されます。

ワクチン接種が更なる効果を発揮するまで、今しばらく、マスクの着用、手洗い、三密の回避などの感染対策の徹底、慎重な行動をとるようお願いいたします。

ワクチン接種は、8月下旬には2回接種を終えた方が、全ての国民の4割を超えるよう全力を尽くします。

治療薬については、軽症者や中等症の方の重症化リスクを7割減らす画期的な中和抗体薬が承認されました。政府として十分な量を確保しており、積極的に提供してまいります。

宣言の出口については、ワクチンの接種状況、重症者や病床利用率など、医療体制への負荷に着目した分析を進め、判断します。

その上で、社会経済活動の制限緩和に向けた道筋を示します。

今回の宣言を最後にするとの覚悟で、対策を徹底します。

国民の皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。