今週、通常国会が開会し、安倍総理は、今年一年間の政府の基本方針を示す施政方針演説に臨みました。

今年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする、
そして、そこから一丸となって、新しい時代へと踏み出して行こうと、総理は国民に呼びかけました。

「復興五輪」として、力強く復興しつつある被災地の姿を世界の人達に見てもらう、日本中の地域が参加するような五輪にしていきます。
全体で五百近い市町村が、各国の様々な競技の選手を受け入れるホストタウンとなります。
それぞれの地域の魅力を世界に発信する、絶好の機会として、我が国が誇る全国各地の地域文化に触れていただく「日本博」を全国で開催します。
外国人観光客に全国津々浦々を訪れてもらいことで地方創生につなげます。
また昨年には農林水産物・食品輸出促進法が成立しました。
安心安全で質の高い日本の農林水産品を世界に売り込むために政府を挙げて支援していきます。

昨年の豪雨災害では多くの河川で洪水が起きました。
これまで治水に活用されていなかった水力発電や農業用水などを目的とするダムについても、省庁の縦割りを打破し、緊急時に一元的に活用するための対策を、この夏までに取りまとめます。
台風被害からの復興と防災・減災・国土強靭化に加え、東京オリンピック・パラリンピック後も見据えて未来に向けた経済対策を大胆に講じるために、
昨年末に決定した「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」を着実に実行していきます。

今年の安倍内閣の最大のチャレンジは全世代型社会保障への改革です。
これまで一億総活躍社会を掲げ、女性活躍や働き方改革、子育て支援などこれまでにない改革を進めてきました。
その総仕上げとして、少子高齢化、人口減少が一層進む中で、子供からお年寄りまで、あらゆる世代が安心できる年金、医療、介護、子育て支援の仕組みを築き上げていきます。

北東アジアの厳しい安全保障環境、中東地域の緊張、世界の平和と安定、自由で公正で開かれた国際ルールの構築、気候変動をはじめとした地球環境問題など、日本や国際社会を取り巻く課題の解決に向けて積極的平和主義のもと地球儀を俯瞰する外交を引き続き展開していきます。

未来を見据えて令和の時代を切り拓くために、実り多い国会となるよう全力を尽くしてまいります。