今週、通常国会が開会し、安倍総理は、今年一年間の政府の基本方針を示す施政方針演説に臨みました。
皇位継承という歴史の大きな転換点を迎え、新たな日本を切り拓く、強い決意を表明しました。

人生100年時代を見据え、全世代型の社会保障に向けて大きく踏み出します。
10月より3歳から5歳まで全ての子どもたちの幼児教育を無償化いたします。小学校・中学校9年間の普通教育無償化以来、実に70年ぶりの大改革です。
10年ぶりに2万人を下回った待機児童の解消に向けた保育の受け皿の着実な整備、来年からの私立高校の実質無償化、所得の低い方の大学無償化など、未来を担う子どもたち、子育て世代に大胆に投資します。

技術革新をあらゆる産業や日常生活に取り入れて新しい価値やサービスが次々と創出され、人々に豊かさをもたらす社会「Society5.0」を世界に先駆けて実現することを目指します。
段階的な自動運転の解禁、オンライン診療の推進、電波の有効活用、携帯電話の料金引き下げに向けた公正な競争環境の整備など、時代に合わせた規制改革も進めます。

農林水産業は観光と並ぶ地方創生の柱であり、これまで取り組んできた戦後以来の大改革を着実に進めます。
農地バンクの手続き簡素化、水源の涵養・災害防止を目的とした森林環境税の創設、漁業の生産性向上への大胆な支援など、農林水産業の成長産業化を加速させます。

6月末には日本で初めてとなるG20サミットが開かれます。
主要国のリーダーが集う場で、世界経済の持続的成長、自由で公正な貿易システムの発展、持続可能な開発目標、地球規模課題への新たな挑戦など、これから世界が向かうべき未来像の議論を議長国として主導します。
8月に横浜で開かれるアフリカ開発会議においても、共に成長するパートナーとして、アフリカが描く夢を力強く支援していきます。

平成の、その先の時代を見据えた大切な一年です。
実り多い国会となるよう全力を尽くしてまいります。