先週、パシフィコ横浜で行われた「ふるさとチョイス大感謝祭」に参加しました。
全国から124の自治体が集まり、お礼の品の試食や試飲、特産品の直売、伝統工芸の体験など、ふるさと納税制度をPRするイベントです。

私は総務大臣当時、自分の故郷と絆を持ち続け恩返しがしたいという方や、思い入れのある土地に貢献をしたいという方が多くいるはずだと考え、ふるさと納税を創設しました。
3年前に、確定申告なしで控除を受けられる「ワンストップ特例」や控除の上限額を2倍にする制度を拡充しました。
その結果、設立当時は約5万件で100億円に満たない寄付額が、昨年度は約1700万件で3653億円に大きく飛躍しました。

イベントの各ブースを回り、それぞれの自治体の創意工夫と意欲を感じました。
返礼も地域の特産品といった「モノ」だけでなく、体験や「サービス」に広がっています。
今年は大きな災害が相次ぎましたが、西日本を中心とする7月豪雨災害への支援に16億円を超える寄付が寄せられ、被災者支援に活用されています。
また新たな取り組みとして、地域の具体的な課題の解決のために寄付をする「ガバメントクラウドファンディング」も広がっています。
当日もイベント会場で紹介されていましたが、広島県神石高原町はNPOと連携して犬の殺処分ゼロを目指す事業に賛同した方々から13億円を超える寄付が集まっています。
制度設立当時では思いもよらなったアイデアが次々と生まれています。

過度な返礼品など、乗り越えるべき課題もありますが、ふるさと納税制度の優れたところを伸ばして、より大きく育てていきたいと思います。