今週、天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う式典がつつがなく行われるよう、各式典の挙行に向けた諸準備を行うため、内閣官房と内閣府の共同組織として「皇位継承式典事務局」を設置しました。

天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位は、昨年6月に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立しました。
それを受けて私が委員長を務めた「式典準備委員会」での議論を経て、
「天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う国の儀式等の挙行に係る基本方針」が今年4月に決定されました。

今回の事務局設置は、来年に行われる天皇陛下の御退位、皇太子殿下の御即位、皇位の継承という歴史の節目を、いよいよあと9か月後に迎え、万全の体制で準備するためのものです。

来年2月に天皇陛下の御在位三十年をお祝いする記念式典を始まりに、2年にわたって行われます。
4月30日に天皇陛下のご退位に伴う儀式が行われ、
皇太子殿下の御即位に伴っては、5月1日の御即位の日の儀式や、
御即位を内外の代表が寿ぐ10月22日「即位礼正殿の儀」、その直後に国民に御即位を披露される「祝賀御列の儀」が行われます。
そして文仁親王殿下が皇嗣となられたことを広く国民に明らかにする儀式として「立皇嗣の礼」をその翌年に行われることとなっています。

これらは、まさに我が国の歴史の節目を彩る国家的な式典です。
儀式の中には初めて行われるものもあります。
国民が、我が国と皇室の長い歴史と伝統に思いを馳せ、天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位をこぞって寿ぐことができるよう、
そして、世界の人々から祝福されるよう、政府として万全の準備を進めていかなければなりません。

事務局の設置を機に、皇位継承に伴う式典の諸準備を加速させ、
皇位継承に伴う式典がつつがなく行われるよう、内閣を挙げて、しっかりと準備を進めてまいります。