先週、沖縄県を訪問し、米軍の牧港補給地区の一部の土地の返還、西普天間住宅地区の引渡式典に出席しました。
この返還、引き渡しは、沖縄の基地負担軽減に向けた取組が「目に見える形で実現」した大きな成果であり、誠に意義深いものです。

今回返還された牧港補給地区の土地の一部は、22年前のアメリカと沖縄の米軍基地の整理・統合・縮小に関するSACO合意に盛り込まれていましたが、返還が実現していませんでした。
この区域は、沖縄南部地域の大動脈であり、日本有数の渋滞が発生する国道58号に隣接しています。
私が官房長官になってから是非とも進めてほしいという地元からの要望を受け、
ケネディ前米国大使と掛け合い、返還が実現したもので、非常に感慨深いものがあります。
返還によって58号線が拡幅されて、渋滞が軽減されることが期待できます。

米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区、約51haは3年前に返還され、建物などが撤去されて今回地権者に引き渡されました。
この地域は、琉球大学医学部を中心に国際的な医療拠点とする計画です。

また、今回の訪問を機に北部12市町村長と懇談し、北部振興について意見交換をしました。
外国人観光客の大幅増などにより、有効求人倍率が初めて1倍を超えるなど沖縄経済は非常に好調ですが、
北部地域にはもっと経済が伸びていく可能性があります。
「やんばるの森」の世界自然遺産への登録に向けた更なる取組を始め、道路、港湾、観光拠点の整備、医療の充実といった振興策を進めていくことをお約束しました。

私は官房長官であると同時に沖縄基地負担軽減担当大臣でもあります。
沖縄の振興と基地負担軽減のため「できることはすべて行う、目に見える形で実現する」という強い決意で取り組みを進めてまいります。