今週、北朝鮮が北海道の襟裳岬など我が国の上空を飛び越える弾道ミサイルを発射しました。
我が国のみならず、地域や国際社会全体の安全に対するこれまでにない重大な脅威であり、事前通告もなく発射され、航空機や船舶にも重大な危険を及ぼすものです。

北朝鮮が国際社会の度重なる警告を無視して、度を越した挑発行動を続けていることは断じて容認できず、
挑発行動を止めさせて、非核化に向けた具体的な行動を引き出すためには、圧力を強化していく必要があります。

発射直後と翌日の2日続けて日米電話首脳会談が行われました。
私もこの電話会談に同席しましたが、トランプ大統領との間で、
北朝鮮情勢の認識や今後の対応で意見が完全に一致し、
北朝鮮と対話の時ではなく、圧力を強化すべき局面であることを確認しました。
文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領、ターンブル・オーストラリア大統領と首脳電話会談や、来日していたメイ英国首相との間でも、北朝鮮へ圧力を強化して政策を変えさせなければならないことで一致しました。
国連安保理の緊急会合においても、今回の北朝鮮の弾道ミサイルなどを強く非難する議長声明が採択されました。
我が国としては、米国や韓国と緊密に連携して、新たな安保理決議の追求を含め、効果的な圧力の強化を目指していきます。

北朝鮮の脅威に対しては、日米の同盟関係を非常に機能させることができています。
特定秘密保護法によって、機微な情報がもたらされるようになりました。
また、敵基地攻撃能力を持たない我が国にとって米国の抑止力は非常に重要ですが、平和安全法制によって日米の連携が一層強化されています。
特定秘密保護法も平和安全法制も、国民の安全・安心への貢献は大きく、
様々なレッテル貼りや批判を乗り越えて成立させることができて、本当に良かったと思います。

国民の安全と平和な暮らしを守ることは政府の最大の責務です。
米国や韓国をはじめ、関係各国と外交的連携を取り、国民の安全・安心を守るために万全を尽くしてまいります。