昨日、新たな試みとなる「プレミアムフライデー」の第一回目が実施されました。

プレミアムフライデーは「月末の金曜は、ちょっと豊かに」をコンセプトに、国民一人ひとりが家族や友人などの特別な人と特別な時間を過ごすことで、
充実感や満足感を感じることができる体験や時間を創出する取り組みです。
早めに仕事を切り上げるなど、買物・観光・ボランティア・家族との時間といった、個人が「プレミアム」と感じる時間を作り出すことで、「豊かさ」や「幸せ」につながる生活スタイルへと変革するとともに、
価値ある商品・サービスへの利用が広がれば、消費の拡大やデフレ脱却の加速などの効果が見込まれます。

安倍内閣が最大の挑戦と位置付ける「働き方改革」にも繋がります。
有給取得やフレックス制度の活用などが進むことで、それぞれの企業において、仕事のあり方を見直すきっかけとなることが期待されます。

産業界では、経団連から会員企業に対し、社員がプレミアムフライデー当日に、有給休暇の取得やフレックスタイム制の活用を通じて、午後は定時より早めに、
できれば遅くとも3時までに仕事を終えられるように協力依頼がされました。
プレミアムフライデー推進事務局が1600社に調査を行ったところ、約8割の企業が、プレミアムフライデーに合わせた「働き方改革」を前向きに検討しており、来月以降も、更にその動きが広がっていくことが期待されます。

政府でも、各省への年次休暇取得の協力依頼がなされ、私自身も、午後の定例会見を終え、いつもより1時間ほど早く官邸を後にし、買物に行ってお店の方に様子をうかがいました。
報道にも大きく取り上げられ、一人ひとりがご自身の時間に思いを馳せたのではないでしょうか。
昨日のプレミアムフライデーを楽しんだ方はまだまだ少数かと思いますが、今後とも官民挙げて盛り上げ、息の長い取り組みとすることで、効果を浸透させていきたいと思います。