先週、安倍総理はアメリカを訪問し、トランプ大統領との間で大統領就任後としては初となる日米首脳会談を行いました。

首脳会談は、ワシントンDCにおいて、ワーキングランチを含めて1時間40分に及ぶとともに、共同記者会見も行い、その後、トランプ大統領の招待でフロリダの大統領の別荘に2泊し、丸2日間という非常に長い時間を共に過ごしました。

米大統領の就任直後という極めて多忙なこの時期に、米大統領がわざわざワシントンDCから遠く離れた別荘に招待し、しかも別荘への移動は大統領専用機のエア・フォースワンに一緒に乗っていくということで、正に世界中の政府やプレスから大きく注目されました。

これは、安倍政権の4年の間に日本の外交的存在感が大きく高まり、日米の絆はかつてないほど強固なものとなったこと、
そして、安倍総理がトランプ大統領が正式に就任する以前から、電話会談やニューヨークのトランプ大統領の私邸を訪問して会談を行うなど、トランプ大統領からの信頼を強固なものにしてきた結果だと考えます。

首脳会談では、トランプ政権が外国首脳との間で発表する文書としては初めてとなる日米首脳の共同声明を発出するなど、日米同盟の絆を一層強固にすることで一致しました。
共同声明には、米国の対日防衛義務を記した日米安全保障条約第5条の規定が尖閣諸島に適用されることが明記されました。これまで米大統領は度々口頭では確認してきていましたが、
今回は、初めて日米首脳間で文書の形、しかも共同声明という文書形式としては重いもので確認することができました。
また、目に見える形で沖縄基地負担の軽減を進めるという安倍政権の最重要課題についても、世界一危険と言われる普天間飛行場の危険性除去のために、辺野古移設を進めることを確認しました。
フロリダ滞在中に発生した北朝鮮の弾道ミサイル発射という挑発行為に対しても、その場で日米首脳が共同会見を開催し、強い結束を国の内外に明確に示すことができました。
日米経済をさらに大きく飛躍をさせ、日米両国で、太平洋地域や世界の強い経済成長をリードしていくために、対話と協力をさらに深めて行くことで一致し、今後、麻生副総理とペンス副大統領の下で、経済対話を立ち上げて議論していくことが決まりました。

トランプ大統領との初めてとなる日米首脳会談は、今後の日米関係をより発展させるために大変大きな意義のあるものとなりました。
トランプ大統領との強固な信頼関係の下に、揺るぎない日米同盟の絆をさらに強化してまいります。