昨年末の12月下旬に安倍総理はハワイを訪問し、日米首脳会談を行うとともに、オバマ大統領と真珠湾のアリゾナ記念館を訪問し戦没者を慰霊しました。

今回の首脳会談は、安倍総理とオバマ大統領の間の最後の首脳会談となりました。
両首脳は「希望の同盟」の価値と意義は今後も変わらないことを確認し、
日米同盟を未来に向けてさらに強化する重要性で一致するなど、
これまでの4年間を総括するにふさわしい有意義な会談となりました。

今回の真珠湾訪問により、二度と戦争の惨禍を繰り返してはならないという、未来に向けた決意を新たにするとともに、
かつて敵国として戦った日米両国が、価値を共有する同盟国へと変容させた日米の「和解の力」を世界に示すことができました。

また12月中旬には、プーチン大統領がロシアの大統領として11年ぶりに訪日し、安倍総理の地元の山口県、東京で日露首脳会談を行いました。
領土問題や経済を含む幅広い問題について日露関係を大きく前進させる会談となりました。

首脳会談後に発出された「プレス向け声明」において
「択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島における日本とロシアによる共同経済活動に関する協議を開始することが、平和条約の締結に向けた重要な一歩となりうる」との認識で一致するとともに、
「共同経済活動に関する交渉を進めることに合意し、また、平和条約問題を解決する自らの真摯な決意」を両首脳が表明することができました。
北方四島の名称を明記したことや、
共同経済活動について「日本の法的立場を害さない」としたこと、両首脳の「平和条約問題を解決する自らの真摯な決意」を明記したことは特筆すべき大きな成果です。

年末の二つの首脳会談や伊勢志摩サミットなど、昨年は日本の外交にとって実りの多い一年となりました。
今年も積極的平和主義の旗を高く掲げ、地球儀を俯瞰する外交を展開してまいります。